ラビット・チェイス -01-07-
お昼ご飯御後、少ししてから再びログイン。30分経ったら姉と妹と合流する約束だ。
とりあえず暇をつぶすためにクエストを探す。
依然として込み合っている村長宅へお邪魔し、目ぼしい物はないか探す。
ラピッドラビット討伐 報酬:2000G
間違いなくあの赤ウサギの事だねコレ。時間もあるしあのウサギにリベンジしよう。とりあえずこのクエストを受ける。
最初にやることは、あのウサギに追いつくべく《ダッシュ》スキルを上げる。とりあえずLV 30まで一気に振り分ける。
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スキルが進化しました
《ダッシュ》→《疾走》NEW!
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これなら追いつけるかもしれない。まだ試してないから何とも言えないけど。
門から平原へ出て、とりあえず探す。《索敵》を使って全力で探す。
割と近くまで行かないと判別はつかないので若干不便だ。
どうやらラピッドラビットはレアモンスターらしく、全く見つからない。
ウサギを探してウロウロしていたところ、スライムに絡まれたため瞬殺。
普通のウサギは何匹も見つけたが、倒すのもめんどくさいのでスルーする。
かれこれ9回目のエンカウントはウサギ。右から白白白赤白……って一匹赤いの混ざってる!?
あらかじめ《気配》を使っているので割と近くまでは行ける。
それでもある程度のところで、赤いウサギに気付かれるが、そこから《疾走》で全力で追いかける。スローラビットたちは四散したが気にしない。
全快追いつけなかったのが嘘のようにしっかりと兎の後を追う。距離を詰め、切れないナイフで一撃を加える。
一気にHPバーが削れていく。そしてそのまま青いエフェクトを散らして消えていった。どうやらHPはかなり少なかったようだ。
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EXP +220
疾風のブーツ
称号:〈ラピッドチェイサー〉〈被捕食者の視野〉
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〈ラピッドチェイサー〉…逃げる敵を追うとき必ず追いつくことができる。
〈被捕食者の視野〉…敵意のある者が近づくのを察知できる
レベルアップよりもこの称号の方に気を取られていた。一応レベルも上がりました。
…残りスキルポイントは63。とりあえず火系統の魔法を派生させておこう。
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派生:《魔法:系統・火》→《魔法:系統・爆》NEW!
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爆破魔法ってなんなんだろう。はたしてこれは火の上位なのだろうか?とりあえずスキルクリスタルとして収納。今あるスキルは外せないのにどうやって覚えろというのだ…。残り24ポイントを全て闇系統の魔法に全振り込む。
さて、村長宅を訪ねてクエスト報酬をもらおう。赤ウサギは予想よりだいぶ多く経験値が入ったのでもう一つレベルが上がるかもしれない。
2000GとEXP +100を手に入れた。
うん、予想通りレベル上がった。このクエスト自体、対象レベルがだいぶ高かったみたいだ。もう25ほど闇系統のレベルを上げておこう。……闇魔法はLV 50になったが派生はしなかった。まあ、闇から派生するものなんて考えつかないけど。
『おーい。私たちの事忘れてない?門の外で待ってるからー』
「…ごめん忘れてた。今から行く」
門から出ると音羽が急に抱き着いてきた。
「さあ、行くよおねーちゃん」
「先に音羽がやって、次、私だから」
「わかった。早速いこう」
「ところで上と下は紙装甲なままなのにブーツだけすごいかわいいんだけどそれ何?」
「なんか赤いウサギ倒したらドロップした」
「えー…あのウサギって倒せたんだ」
「討伐クエストは出てたけど?」
「あれクリアした人一人だけ知ってるけど、その人周りの地形ごと爆散させてやっと倒したらしいよ」
「普通に倒せるのに……」
「「それはない」」
「いやいや、《疾走》スキル使ったら追いつけるよ」
「そんなスキルあげてるなんて……奏、今レベルは?」
「さっき8になった」
「早すぎない?」
「ソロだからじゃない?」
「群れ単位で潰してるから?」
「……うん。たぶんそうだわ」
「そんな戦い方よくできるね……」
「でもスキルに頼りまくりだしねー。あっ……多分この辺に」
「あ…たぶんアレだね。行ってくる」
私の視界には全く入らないし、マップにも出てないけど、クリアしたからだろうか?
「じゃあ私と奏は離れてるから」
「わかったー!いってきまーす」
「このクエストどれぐらいで終わるの?」
「ゴブリン倒すだけだからすぐ終わ「ただいまー」ったみたい」
「スキルもらえた?」
「うん。早速この後使ってみる。エンチャントは攻略にかなり役立つよー」
「じゃあ私も行ってくる」
「いってらっしゃい。で、情報料だけど……まあ相場だと10KGぐらいか、スキルストーン10個ぐらい?」
さっき2000Gとか言ってたのはなぜだろう。まあ。剣が買えるぐらいのお金をもらえればそれでいいんだけど。
「称号もスキルも取れるクエストは貴重だしね。で、どうする?相場でも払えるけど」
「うーん…じゃあ、1000Gとスキルストーン3つぐらいで」
「え?そんなに安くしていいの?」
「うん。先行投資?先の情報とか掴んだら安くしてね」
「おっけー。お姉ちゃんも同じ条件でいいの?」
「うん大丈夫」
「らしいよ」
「わかったわ」
「いつのまに!?」
「スキル残ってた?」
「うん。これで3姉妹で独占ね」
「文句言われないだろうか…」
「クエストなんて見つけたもん勝ちよ」
「じゃあ送っとくから」
「ありがとー、二人とも」
「いいって。あんたがこのスキル持ってることは秘密にしといたほうがいい?」
「できればお願い」
「じゃあ私神殿でクエスト受けれるか試してくる」
「私はこれから【フェレウス洞窟】攻略。奏は?」
「とりあえず次の街に」
「おー、がんばれー」
そういって転移石で転移する2人。それを見送った後スキルストーンを迷わず全て使用し、手始めにこれから手に入れるであろう武器のため《剣士見習い》に24ポイント、近接戦が増えるだろうから《回避》に5ポイント、《魔法:系統・風》に9ポイント振り分けた。
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進化
《剣士見習い》→《剣術》NEW!
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まあこれでまともに剣を使えるだろう。まだ持ってないけど。
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ベル / ワルキューレ
LV 8
HP 175 (167)
MP 124 (118)
STR 42 (39)
CON 41 (26)
INT 36 (35)
AGI 35 (29)
DEX 33 (32)
スキル
《剣術 》 LV 1
《近接戦闘 》 LV 10
《魔法:系統・火 》 LV 50
《魔法:系統・水 》 LV 50
《魔法:系統・風 》 LV 10
《魔法:系統・地 》 LV 1
《魔法:系統・光 》 LV 1
《魔法:系統・闇 》 LV 50
《魔法:系統・癒 》 LV 1
《疾走 》 LV 1
《回避 》 LV 30
《索敵 》 LV 20
《気配 》 LV 20
《生産:武器 》 LV 1
《生産:防具 》 LV 1
《生産:道具 》 LV 8
《生産:装飾 》 LV 1
《調理 》 LV 1
《舞 》 LV 1
《自動MP回復 》 LV 1
クリスタル(未取得状態)
《魔法:系統・爆》 》 LV 1
《魔法:系統・氷》 》 LV 1
スキルポイント 0
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スキルレベルの伸びがチート過ぎる。まあこれは私が極振りしているせいでもあるけど……。




