表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神の箱庭I =カサナルセカイ=  作者: 山吹十波
第1章 始まりの村と疾き獣
11/307

3姉妹会議 part 1 -01-06-

無事にログアウトし、自分の部屋から階段を下りてリビングに入る。


「なんかゲームのはずなのにかなり疲れたんだけど……」


「脳は働いてるからね」


先にログアウトしていた姉がキッチンに立ち何かを作っている。


「奏にしたら遅かったけど、何かあったの?」


「ログアウトしようとしたら絡まれて」


「種族がばれたわけじゃないよね?」


「え?お姉ちゃん早速種族ばれたの!?」


急に音羽がリビングにやってくる。


「バレてはないけど……」


「なんだ、ただのナンパか」


「私がナンパなんてされるわけないじゃん」


「奏は自分のレベルの高さを自覚しなさい」


「おねーちゃん私から見てもかなり綺麗だよ?」


「身内のお世辞は信用できないなぁ」


静音がフライパンで何かを炒めながら問う。


「それで、どうあしらったの?」


「それが、適当に受け答えしてたら勝手にキレて決闘になって15秒で倒したんだけど」


「その運のない奴の名前は?」


「確かグレンだったような。自称イフリート」


隣に座っていた音羽があ!と声を上げる。


「そいつ知ってる!なんかフィールドで女の子が絡まれててかわいそう困ってたから瞬殺してやった奴だ」


「うわー……」


前科一犯であの軽さ……反省という言葉を覚えろよ。


「……後でイフリートのギルドに連絡しとくわ」


「それより静音お姉ちゃん。巫女とか神様に関係あるクエスト知らない?神殿でいるんだけど……」


「うーん……特に思い当るところはないわね。あ、でもゼオンがなんかそんなの持ってたような……」


「じゃあ、ゼオンさんに聞いてみて?結構探したんだけど、やっぱ序盤のクエストなのかなぁ……」


「始まりの平原で巫女さんを助ける突発クエストになら出会ったけど?」


「それだよ奏お姉ちゃん!」


「その情報姉さんに売って。2000Gとスキルストーン3つつけるから」


「あ、ずるいお姉ちゃん。私も同じ条件で!」


「まあ、いいんだけど……どうせ攻略として売る様なレベルじゃないし。あ、でも限定3人のスキルがあるからそれを手に入れたいなら早くいかないとね」


「よし、すぐ行こう!」


2階に上がろうとした音羽を取り押さえる。


「先にご飯」


「えー……さっきゲームの中で食べたよ?だって限定3人だよ?」


「ゲーム開始から20日経ってるのにまだ残ってるなら大丈夫よ。基本パーティープレイのこのゲームなら3人なんて一組目で無くなっててもおかしくないし。どれだけ見つけにくいところにあるのか……」


「わかった……じゃあお姉ちゃんお昼早く」


「もう少しでスープができるから待ってて」


「じゃあ、その間に。そのスキルってどんなスキル?」


「《舞》っていうパーティー全体にエンチャント掛けられるスキル」


「すごいレアじゃん……」


静音が3人分の昼食をテーブルの上に並べていく。


「これ何?」


「ちゃー……はん?」


「失敗作じゃないよね?」


「いやー賞味期限(廃棄)近い奴適当に入れたらなんかよくわからない感じに……」


「えー……」


音羽が一口食べる。


「どう?」


「見た目はかなり悪いけど、おいしいよ?」


「ほら、食べられなくはないでしょ?」


「それでももう少し見た目に配慮してほしかった」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ