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ルミエールの日記帳  作者: 竜胆修一
雪月 ~Nivôse~
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雪月10日

 今日はとても変な日でした。


 使者さんの次に来たのは、なんと王子様の国の国王様でした。


 これには私を含めたお城の一同ビックリです。


 王様は王子様の姿を見ると、「元気そうでけっこうけっこう!」と豪快に笑っていました。

 王子様と血がつながってるとは思えません。

 きっと母親似なんだろうなあ。


 王子様はこれまでのいきさつを王様に話しました。

 何だか都合よく美化されてたような気がするけど、ま、いっか。


 それで、どういう話の流れになったのか、いつの間にか私を今度の王子様帰還パーティーに招待したいって話になっていました。


 国王様直々のお願いには、さすがのお父さんも断りづらい、ということで――――その申し出を受けることに。


 つまり私は、ついに外に出る権利を獲得したということです!

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