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ルミエールの日記帳  作者: 竜胆修一
霜月 ~Frimaire~
30/61

霜月11日

 その人、見た目は町にいる普通の男の子と変わらなかったけど、ホントに私にしか見えてなかったみたい。


 話を聞いたら、なんでも「悪魔に騙されて、誰にも気づかれない悲しい運命を背負うことに……」だって。

 ずっと何も食べないでおなかはすかなかったのか聞いてみたら「このお城の周辺までしか居られないんだ」って言うんです。

 まったく関係ありません。


 もう一度聞いてみたら「お腹もすかず、未来永劫、城とその周辺をさまようことに……」だって。

 まるでユーレイです。見たこと無いけど、ユーレイ。


 悪魔を懲らしめればいいんじゃないか、って提案してみたけど、悪魔はこのお城から遠く離れた場所にいるんだって。

 お城から出られない私じゃどうしようもありません。


 最後に名前を聞いてからお別れにしようとしたんですけど、ビックリ。


 その人、王子様だったんです。


 同じ名前の人じゃなくって、本人でした。

 きっと今は国中大騒ぎのはずです。


 兄さんたち、無事かなあ。

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