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ルミエールの日記帳  作者: 竜胆修一
霜月 ~Frimaire~
28/61

霜月9日

 瞬間移動の魔法を使ってくれる人を探すついでにくだんのアヤシイ人について訊ねてみました。


 まず、瞬間移動を使える人はこのお城にいないそうです。

 先生、やっぱり知らなかったんだ。


 怪しい人についてはひどい結果でした。

「そんなところに誰もいないですよ?」って言うんです。

 それも、皆が。


 先生も、お父さんも、兄さんたちまでそう言うんです。

 どうして皆には見えないのかな?


 すぐそこにいるのに…………。


 明日の夜もいるなら呼んでみようかな?

 うん、そうしよう。

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