前置き
不遇。
才能や人物に対して正当な評価や地位が与えられないこと。
『不遇職』ジャンルというものが確立されつつあるこの頃、『不遇』とは相対的評価であり、『不遇』と言われるには環境が不適切であるからそうなっているということを知らしめたい。
真の能力が知られていないから、『不遇』なのだ。
未覚醒だからではない。それは冒頭に挙げた『不遇』の概念に反している。
ということで、この度は独断と偏見でファンタジー小説においてマイナー、使えない、そもそもフワッとしている『職業』というやつをこれまた独断と考察を交えながら、長所や短所を妄想していきたい。
魔法使いや戦士みたいなファンタジー職業についても解説する機会が出そうなので、あくまでも『妄想』とする、或いは『類推』か。
本作はあくまで『不遇』と言われて差し支えない職業をどう活かすかという妄想書なので、専門的な知識に欠けることもある。
あなたが創作するときの腹の足しにでもなればと創作者貢献を願ってここに記す。
本書は創作者のために書くものであるので、ここに出てくる職業は全て戦闘において有用ではなさそうだというものに『不遇職』の烙印を押しているものである。
であるからして、非戦闘向きな職業が多く乗る傾向にあることをご了承いただきたい。
それではここからファンタジー世界における職業が不遇に陥る場面を考察していきたいと思う。