決意
私の過去と、現在と、思い出。
大切な大切なあの人に向けて。
私は、愛情に飢えている。
冷たく、乾いた、笑顔のない家庭環境。
そんな背景が私にはある。
私は10代で恋に落ち、
家庭環境から逃げ出すため、
恋と同時に家を飛び出した。
そして、
たくさんの恋愛経験を積んできた。
今は34歳。
今まで知りあった事の無い、
素敵で優しい男性に出会った。
頑固だけど、
とても暖かい人。
醜い私を愛してくれている。
でもね、
もういいの。
私を愛さないで。
あなたが苦しむだけだから。
私は今、
病に侵されている。
首の骨が折れ、
脳梗塞の疑いだ。
症状が全部当てはまった。
愛する人は、
あなたで最後にしたい。
あなたはこれを見て、
どう思うのだろう。
悲しませるだけだよね。
謝ることしか出来ない。
私は、あなたより先に逝きたい。
もう、絶望を味わいたくない。
あなたの声が1番好き。
愛情確認が大好き。
絶対に私を助けないでね。
あなたのため。
今までにない知り合い方だったけど、
楽しい思い出をたくさんありがとう。
そして、
今までお付き合いした男性へ。
あなた方に、幸が訪れますように。
家族へ。
どうか嫌ってもらって構わないです。
私が居なければ、あなた達は仲良くやれるはず。
私はあの時助けて欲しかったけど、手を差し伸べてくれなかった。
それでいい。
家族にも幸が訪れますように。
我が子へ。
最低なママは、あなた達の元へは行けないかも。
当たり前よね、産んであげられなかったのだから。
母親失格でごめんなさい。
でも、愛していました。
記憶はいつまでも私の心の中に。
友人へ。
今まで本当にありがとう。
1番の思い出は、夢の国に行ったこと。
凄く楽しかったね。
訳があって、写真を無くしてしまったけど、
記憶は残っているよ。
心配してくれて本当にありがとう。
最後は、
今まで出てきていた、
大切な大切なあの人へ。
どうして出会ってしまったのだろう。
私はすぐに恋に落ちた。
声を聞くため、話したいため、
あなたと仲良くなった。
凄く気が合ったね。
決断するまでは、
毎日何時間も電話した。
それはかけがえのないもの。
愛がたくさん詰まっているもの。
どうしても触れたくて、
不安だけど、
あの人の住む、
四国へ飛び出した。
初めて会えた時、
とても嬉しかった。
ねえ、昨日撮った写真が、きっと最後よ。
そして、昨日抱いてくれて、幸せでした。
私のことなんか、すぐに忘れて。
恨んで下さい。
愛さないで。
お願いです、あなたのため。
これから私は決意を固めます。
あなたに愛されて、幸せでした。