勇者と魔王のショートコント 32 ハロウィン
――ハロウィンにて、勇者と魔王はモンスター達にお菓子を渡していた!
勇者
「ハロウィンじゃあ!」
魔王
「やかましい」
ゴブリン
「トリックオアトリート!」
勇者
「はいこれお菓子。しかしお前本当に悪人面してるよな」
ゴブリン
「まあそれで飯食ってるところありますからね! グへへ!」
勇者
「さて、魔王も早くコスプレして来いよ」
魔王
「ふん、そんなくだらないものを私がやるわけがないだろう」
勇者
「せっかくハロウィンなのに!」
魔王
「やらん」
勇者
「そういうと思って俺は『着せ替え魔法』を習得してきた」
魔王
「着せ替え魔法……?」
――勇者が指を鳴らすと魔王の服装がチャイナドレスに切り替わった!
魔王
「うわ! 何だコレ! 貴様何をした!」
勇者
「くくく、この『着せ替え魔法』を使えば対象が誰でも着せ替えることが出来る便利な魔法なのだ」
魔王
「くっ、変態め……!」
勇者
「おい口を慎め魔王! 俺は今すぐお前をひん剥いてすっぽんぽんにすることも、速球派左腕として大切に育てることも出来るんだからなぁ!」
魔王
「後半ドラフト会議か!」
勇者
「グへへ! もとに戻してほしければ大人しく俺の言う事を聞くんだな!」
魔王
「誰が貴様の言う事など聞くものか!」
勇者
「じゃあしょうがねえ! すっぽんぽんのすっぽんにしてやるぜ!」
――勇者が指を鳴らした!
――ゴブリンの服がはじけ飛んだ!
ゴブリン
「いやああああああああ!」
魔王
「え! そっち!?」
ゴブリン
「うう、もうお嫁に行けないゴブ」
魔王
「お前オスだろ! あとその語尾やめろ!」
勇者
「どうだ魔王! 言う事を聞かないと今度は俺が裸になるぞ!」
魔王
「何の脅しだ?!」
勇者
「なんだ俺のチンコ見たいのか」
魔王
「違うわ!」
勇者
「さあ早く『私勇者さま無しじゃ生きていけないの! お願いだから結婚して』と言え!」
魔王
「誰が言うものか!」
勇者
「そしてその後に『勇者様のためなら フッサカ タグググバ ボイボイヤー』と言え!」
魔王
「何だその呪文は!」
勇者
「いう事を聞かないのならしょうがない。お前を恥ずかしい恰好に変えてやるぜ」
魔王
「くっ!」
勇者
「特別に選ばせてやるよ。このブーメランパンツとTバッグならどっちがいい?」
魔王
「どっち選んでも死ぬじゃないか!」
――勇者が指を鳴らすと勇者の服がはじけ飛んだ!
魔王
「うわっ! 汚い物を持ち込むなといつも言っているだろう!」
勇者
「取り外せねえんだよ。 さあ次はお前がこうなる番だ!」
魔王
「やめろぉ!」
女幹部
「お取込み中のところ悪いが勇者よ、私もお菓子を貰ってもいいか?」
勇者
「うん、今ソーセージしかないんだけど良い?」
魔王
「それチ〇コだろ!!!」
おわり
お読みいただきありがとうございました!




