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ダンジョン編 8 勇者と狂戦士の三階層


――勇者と狂戦士は3階層(かいそう)に進んでいた!



勇者

「うーん暗いな、松明(たいまつ)(あか)りじゃ頼りないぞ」



狂戦士

「どさくさに(まぎ)れてセクハラするんじゃねえぞ」



勇者

「何が悲しくて男にセクハラしないといけないんだ」



狂戦士

「いや俺じゃなくて俺のカブトムシに」



勇者

「そっちかよ」



狂戦士

「ククク……」



勇者

「どうした?」



狂戦士

「シャハハハハハハ!」



勇者

「いや魚人か」




狂戦士

「そうか! お前、そんなに俺の過去が知りたいのか!」



勇者

「強引に回想まで持っていこうとすんな」



狂戦士

「あれは俺がまだガキの頃の話……」



勇者

「話聞けよ!」



――ゴーレムが現れた!



勇者

「うわっ! めっちゃデカいのが出たぞ!」



狂戦士

「そう、巨大なモンスターの群れが俺の住んでいる村に押し寄せてきたんだ」



勇者

「なんで話かぶせてんだ! 戦うぞ!」



――ゴーレムは勇者にビンタした!



勇者

「へパぁ!」



狂戦士

「そう、街のあちらこちらから『ヘパァ』『ヘパァ』という音が聞こえてきていた」



勇者

「どんな状況でそうなった!?」



狂戦士

「だが村人たちも必死に抵抗した!」



勇者

「そうだ、俺も戦わなければ!」



――勇者の攻撃! ゴーレムの攻撃力が上がった!



勇者

「なんで!?」



ゴーレム

「俺がドMだからだ」



勇者

「このダンジョン変態しかいねえのか!」



狂戦士

「しかし抵抗むなしく村人たちは捕らえられてしまった」



――ゴーレムは勇者を持ち上げた!



勇者

「うわっ! (はな)せ!」



ゴーレム

「久しぶりだな、小僧」



狂戦士

「ああ、久しぶりだなクソゴーレム。あの時はよくも俺の村を無茶苦茶にしてくれたな」



勇者

「えっ、まさかの知り合い?」



狂戦士

「いや初対面だ」



勇者

「何が『久しぶり』だよクソッタレ!!」



――ゴーレムは勇者の尻を叩き始めた!



勇者

「痛っ! 痛っ! 何この状況!?」



狂戦士

「へっ。おいゴーレム、テメェはあの時から何も変わってねぇな」



勇者

「いや初対面なんだろ!?」



ゴーレム

「そういうお前は丸くなったな、あの頃は羊の群れに()じって草を()んでたお前がな」



勇者

「しかも何の話をしてるんだ!?」



狂戦士

「あの時はまだ俺も若かった。まだお前のような一人前の布団(ふとん)(だた)きになれると信じていたさ」



勇者

「え? このゴーレム布団叩きなの?」



狂戦士

「違うぞ」



勇者

「ファック!」



――再びゴーレムは勇者の尻を叩き始めた!



勇者

「痛い痛い! 俺は布団じゃねえよ!」



ゴーレム

「小僧、お前にも仲間が出来たんだな」



狂戦士

「ああ、このカブトムシさえいれば何も怖くない」



勇者

「俺は!?」



狂戦士

「じゃあ俺は行く。まだやる事があるからな」



ゴーレム

「分かった、またな」



狂戦士

(こんな所でアイツに会うなんてな……。ふっ、まだまだこの世は捨てたもんじゃねえ)



尻を叩かれ続ける勇者

「ねえ俺は!?」



*この後勇者は自力でゴーレムを倒しました。



続く


お読みいただきありがとうございました!

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