表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/212

ダンジョン編 5 一階層

——勇者たちはダンジョンの1階層に到達していた!



勇者

「いよいよか……」



調合師

「ここが最下層?」



勇者

「んなワケあるか」



女騎士

「ん? おい勇者。あれを見ろ」



——行く手では道が二手に別れていた!



勇者

「……二つ道があるな。どっちに行けば良いんだ?」



闇魔道士

「分からない。ここはパーティーを二手に分けて進むのはどうだろう?」



勇者

「そうだな、まだ最初の階層だし、そんなに強いモンスターは出てこないだろうしな」



——ヴオオオオオオオ!!!



勇者

「……おい、今馬鹿でかいモンスターの鳴き声が聞こえなかったか?」



調合師

「聞こえた……」



——ヴオオオオオオオ!!!



勇者

「うわっ! やっぱりモンスタ—だ!」



狂戦士

「お前らなんで俺の屁の音にビビってんの?」



勇者

「屁かよ! デカ過ぎるわ!」



狂戦士

「もう一回してやろうか!」



勇者

「していらんわ!」



女騎士

「それで、どうやってパーティーを二手に分ける?」



勇者

「そうだな。じゃあ先ず希望を聞こう。みんな一人づつ誰が同じメンバーにいて欲しいか言ってくれ」



調合師

「闇魔道士」



女騎士

「闇魔道士」



勇者

「俺も闇魔道士」



闇魔道士

「ふん、やはり我が一番人気か。まあ世界最強の闇魔道士たる我と行動を共にしたいのは当然のことであろう」



勇者

「いや料理目当てなんだが」



狂戦士

「オイオイオイオイ! せっかく助っ人に来た俺様と一緒に来たい奴が居ないってのはどういうことだオラァ!」



勇者

(さび)しいの?」



狂戦士

「うん」



勇者

「素直だな」



女騎士

「しかしこれからモンスターとの戦闘も()けられないとあらば、やはり戦力を均等に分けた方がよくないか?」



勇者

「それは確かに……」



狂戦士

「じゃあ最強の俺は一番弱い奴と組めばいいんだな!」



勇者

「おい勝手に決めんなよ」



闇魔道士

「このパーティーで一番弱いのは誰であろうか?」



女騎士

「一番は戦闘が出来ない調合師じゃないか? 目くそ鼻くそだが」



調合師

「わ、私……?」



狂戦士

「テメェかぁ!」



調合師

「ひっ! うぅ……」



——調合師は泣き始めた!



狂戦士

「え? なんで?」



調合師

「うう……、こんなのと二人きりなんて、絶対にヤダ……」



狂戦士

「……」



勇者

「だってさ」



狂戦士

「ごはぁ!」



——狂戦士はショックで吐血(とけつ)した!



勇者

「ナイーブか」



闇魔道士

「本当に大丈夫なのかこのパーティー」



勇者

「仕方ない。おい狂戦士、俺が一緒に行ってやるから元気出せよ。な?」



女騎士

「まるで二人組を作るときに余った生徒を(はげ)ます先生みたいだな」



狂戦士

「ママー!」



勇者

「誰がママやねん」



——こうしてメンバー分けがが決まった!

A班 勇者・狂戦士

B班 闇魔道士・女騎士・調合師



つづく!


お読みいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=onツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ