勇者と魔王のショートコント 29 ハロウィン前
勇者
「トリックオアトリート」
魔王
「どうした」
勇者
「どうしたってもうすぐハロウィンだろ!」
魔王
「ああ、そんなイベントもあったな」
勇者
「お菓子をくれないと服を脱ぐぞ!」
魔王
「イタズラだろ」
勇者
「そんなにイタズラして欲しいの?」
魔王
「していらんわ! これをやるからさっさと帰れ」
――魔王は勇者に板チョコを差し出した!
勇者
「おっ、本命チョコか」
魔王
「バレンタインじゃないわ!」
勇者
「じゃあお返しに服を脱ごう」
魔王
「脱ぎたいだけだろ貴様!」
勇者
「お菓子をくれても服を脱ぐぞ!」
魔王
「タチが悪すぎるわ!」
勇者
「いやビンビンなんだけど」
魔王
「そっちの話じゃないわ!」
勇者
「ちなみに魔王城では去年どんなハロウィンだったの?」
魔王
「食べきれないくらい沢山お菓子をもらったぞ」
勇者
「え? お前がもらう側だったの?」
魔王
「ああ。ハロウィンは私が小さい頃からずっとモンスター達にお菓子をもらって回るイベントだった」
勇者
「なるほど犯してもらうイベントね」
魔王
「違う! お菓子『を』もらって回るイベントだ!」
勇者
「すまんすまん、お菓子をもらってマワされるイベントね」
魔王
「灰にするぞ貴様!」
勇者
「でも魔王がお菓子をもらう側ってすげぇ違和感があるんだが」
魔王
「そうだな。まあ、そろそろハロウィンもやめようと思っていたところだ」
勇者
「止めなくてもいいだろ」
魔王
「何?」
勇者
「今回は俺と一緒にあげる側に回ってみるのはどうだ?」
魔王
「待て、なんで貴様が一緒なんだ」
勇者
「俺だってハロウィンを楽しみたいんだよ! それにお前、お菓子あげる側初めてなんだろ?」
魔王
「まあ、そうだが」
勇者
「大丈夫、優しく教えるから、ハアハア」
魔王
「気持ち悪すぎるわ!」
勇者
「まあ楽しもうぜ。なんせ年に2回しかない全裸になっても許されるイベントだしな」
魔王
「一回も無いわ! いいか! 絶対当日全裸になるなよ!」
勇者
「分かった、今にしておくよ」
魔王
「なんでそんなにストイックなんだ!」
勇者
「そこまで言うなら脱がないけどさ、でもハロウィンって実質コスプレパーティーみたいなもんだよな」
魔王
「コスプレ、か」
勇者
「どんなコスプレがしたい?」
魔王
「ふん、私はそんなモノに興味ないわ」
勇者
「俺は魔王のコスプレがしたい」
魔王
「私の?」
勇者
「試着してみたんだけど どう思う?」
魔王
「それ私の服じゃないか!!」
勇者
「やっぱり股間がちょっとキツイな」
魔王
「今すぐ脱げ!!」
勇者
「キャー! 魔王に! 魔王に無理矢理服を脱がされるぅー!」
魔王
「黙れ!」
――勇者は魔王城のハロウィンパーティーに参加することになった!
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