表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/212

勇者と魔王のショートコント 28 誕生パーティー

女幹部

「魔王様、夕食の準備が整いました」



魔王

「そうか。では食堂(ダイニング)に移動しよう……」



——食堂(ダイニング)にて!



モンスター一同

「魔王様! 誕生日おめでとうございまぁす!」



魔王

「うわっ! 何事だ!」



女幹部

「何を言ってるんですか。今日は魔王様の誕生日じゃありませんか」



魔王

「いや私の誕生日は半年後だぞ!」



女幹部

「ふふっ」



魔王

「何がおかしい」



女幹部

「だって誕生日に誕生日を祝ったらサプライズにならないじゃないですか!」



魔王

「だからって半年ラグってたら何のパーティーか分からないだろ!」



スライム

「まあまあ魔王様、落ち着いてください。ちゃんと魔王様の喜ぶプレゼントを用意いたしておりますから」



魔王

「ほう、プレゼントがあるのか」



スライム

「では一つ目のプレゼントは女幹部様から渡して頂きましょう!」



女幹部

「友達の少ない魔王様に人形を用意しました」



魔王

「人形?」



人形

「キエエエエエエエエエエエ!!!!!」



魔王

「呪われる呪われる!」



女幹部

「ちょっとうるさ過ぎましたかね」



魔王

「そういう問題ではないわ!」



女幹部

「でも喋る人形探すの大変だったんですよ? やっぱり強い怨念(おんねん)でもない限りなかなか(しゃべ)らないじゃないですか」



魔王

「『じゃないですか』って知らんわ!」



スライム

「さあ、次はいよいよ勇者の登場です! 勇者はどんなプレゼントを見せてくれるのでしょうか!」



魔王

「うっ、勇者も来てるのか……」



——チャイナドレスを着た勇者が現れた!



魔王

「貴様 私を殺す気か!!」



勇者

「そう(あせ)るな。これはお前にプレゼントするために買ったんだからな」



魔王

「じゃあ何で着たんだ?!」



勇者

「ちなみに下にはスク水も着てるぞ」


魔王

「パッツンパッツンじゃないか!」



女幹部

流石(さすが)だ勇者」



魔王

「何が流石なんだ!?」



勇者

「チャイナドレスもスク水も両方やるよ!」



魔王

「両方持って帰れ!」



勇者

「まあどっちにしろ脱ぐんだけどな」



魔王

「私の誕生パーティーで汚いものを出すな!」



勇者

「ああ。だから『出し物』だろう?」



魔王

「黙れ!」



勇者

「まあスク水の下にはメイド服を着てるから問題無いんだけどな」



魔王

「三千世界か!!!」



スライム

「では全員ご起立下さい」



——モンスターたちが一斉に立ち上がった!



スライム

「魔王様の寝言、斉唱(せいしょう)



魔王

「させるかぁ!」



——魔王の闇魔法によりパーティー会場が吹っ飛んだ!



魔王

「はぁ、はぁ、やり過ぎたか……」



勇者

「ふう危なかった」



魔王

「毎度のことながらなんで無傷なんだ貴様!」



勇者

「おい魔王、お前もいろいろ言いたいことがあるだろうが、俺からもコレだけは言わせろ」



魔王

「……なんだ?」



勇者

「ハピバ」



魔王

「やかましいわ!」



おわり


お読みいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=onツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ