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勇者と女幹部のショートコント


女幹部

「おい勇者。お前に協力してほしいことがあるんだ」



勇者

「どうした?」



女幹部

「今度魔王様の誕生パーティーの計画を立てたいのだ」



勇者

「そういうことなら協力するぜ」



女幹部

「ありがとう。これで今年も魔王様を喜ばせる事が出来る!」



勇者

「今年も(性的に)喜ばせようぜ! ちなみに去年は何をしたんだ?」



女幹部

「モンスター一同で魔王様の石像を作ったのだ」



勇者

「それは魔王も喜んだだろうな」



女幹部

「ああ、ところがパーティの最中に石像の頭が転がり落ちて真っ二つに割れて微妙(びみょう)な空気になってしまった」



勇者

「それは怖いな」



女幹部

「今年はどんなパーティーにしたら良いだろうか?」



勇者

「やっぱりなんかプレゼントするのがいいと思うぜ」



女幹部

「ほう! どんなものをプレゼントしようか?」



勇者

「例えば魔王の好きなものと言ったら?」



女幹部

「そういえば以前着たメイド服がとても気に入ったようで、自分の部屋で着替えて鏡の前でニヤニヤしていたな」

*第70部 勇者と魔王のショートコント26 参照



勇者

「やっぱり魔王はコスプレ好きだったか」



女幹部

「ということは服を方が良いだろうか」



勇者

「ああ。俺がこれから街に出て良いチャイナドレスを見繕(みつくろ)って来よう」



女幹部

「チャイナドレスか。魔王様が着たら おいしそうだな」



勇者

「そうだろ? ついでに俺の使用済みスクール水着もプレゼントしよう」



女幹部

「そうか! 勇者の使用済みなら魔王様もきっと喜ぶぞ」



勇者

「その事で気になったんだけどさ、魔王って普段俺に対して何て言ってるんだ?」



女幹部

「勇者に対しては『キモい、死ね、二度とくるな、生理的に受け付けない』といつも言っているなぁ」



勇者

「やったぜ」



女幹部

「きっと魔王様は()(かく)しでお前に辛辣(しんらつ)な言葉を吐いているんだ」



勇者

「うんうん、俺にも分かってる」



女幹部

「そうだ、パーティー当日はちゃんと正装で来てくれよ」



勇者

「ああ。ちゃんと全裸で行くよ」



女幹部

「いや、それはやめておけ」



勇者

「ダメか?」



女幹部

「ああ。パーティー中にいきなり裸になった方が魔王様は喜ぶだろうからな」



勇者

「それもそうだな」



女幹部

「出し物はどうしようか?」



勇者

「それなら俺が裸踊りをしながら魔王に迫ってみよう」



女幹部

「良いな。魔王様もきっと喜ぶぞ」



勇者

「お前はどうするんだ?」



女幹部

「私はもう一つプレゼントをしようと思っている。友達の少ない魔王様に、この『(しゃべ)る人形』を」



人形

「キエエエエエエエエエエエッ!!!!!」



勇者

「なかなか良さそうだな」



女幹部

「そうだろう。さあ、パーティーが楽しみだな!」



勇者

「そうだな!」




おわり


お読みいただきありがとうございました!

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