勇者とお姫様のショートコント!!!!
——お姫様は再びダイエットに成功した!
お姫様
「ちょっと勇者、私を転がすなんてひどいですわ!」
勇者
「まあ痩せたからいいじゃねえか」
お姫様
「そういう問題じゃありませんわ! プンプン!」
——その時ドアを開けて王様が入って来た!
王様
「娘よ、入るぞ」
お姫様
「もう入っていますわ お父様」
王様
「むっ、貴様はいつかの変態勇者! なぜ娘の部屋いる!」
*第48部【勇者と王様のショートコント】部参照
勇者
「ちょっと胸を揉ませてもらおうと思っただけだから心配するな」
王様
「心配するわ!」
お姫様
「お父様、お待ちになって! この人は私を痩せさせてくださったのですわ!」
王様
「……、ふん。そんな事、今はどうでもいい」
勇者
「じゃあ王様の胸を揉むぞ」
王様
「なんでそうなるんだ!」
お姫様
「それでお父様、私に何か用があったのでは?」
王様
「ムァー王子との結婚式の事だ」
お姫様
「……私はムァー王子と結婚なんかしませんわ」
王様
「ワガママを言うんじゃない! これは我が国の命運が掛かった結婚なんだ!」
お姫様
「嫌ですわ! 私はあんな口の臭い男と結婚なんかしません!」
王様
「口のにおいくらい我慢しろ」
お姫様
「においくらい……? 結婚したら私は毎日 嗅がないといけませんのよ!?」
王様
「ムァー王子だって、まるでこの世の者とは思えないくらい太っていたお前と結婚してくれようとしていたんだぞ! ドスコイドスコイだろ!」
お姫様
「どっこいどっこいですわお父様! それに私はもう太っていません。自由にさせてください」
王様
「ふん、どうせすぐリバウンドするのがオチだろ。いいか、お前は一国の姫としてこの国を守る義務があるのだ。言う事を聞きなさい」
お姫様
「嫌! 私は結婚なんかしたくありません!」
——王様はお姫様をビンタした!
お姫様
「……何をするのですか!!」
王様
「このバカ娘! なぜ言う事を聞かないんだ!」
お姫様
「お父様こそ、どうして私の気持ちを分かってくださらないのですか!」
王様
「お前が結婚することがこの国の生き残る唯一の道だからだ! お前のワガママでこの国を滅ぼすわけにはいかんのだ!」
お姫様
「そうやって国益国益と言って小さい頃から私の気持ちを踏みにじって……、あの男と結婚するくらいなら死んでやりますわ!」
王様
「死ぬんなら結婚してからにしろ!」
お姫様
「私はただの政治の道具ですの!?」
王様
「黙れ! 政治の道具にもなり切れない小娘の分際で!!!」
勇者
「ねえ そろそろチンコ出して良い?」
王様
「なんでそうなるんだ!!?」
勇者
「お前らさっきから聞いてりゃ俺のチンコが小さいだの細いだの」
王様
「そんな話は一切しとらんわ!」
お姫様
「お父様のバカ!」
——お姫様は泣きながら部屋を出て行った!
王様
「あっコラ、待ちなさい!」
勇者
「そんで、なんでモンスター同士をくっつけよとしてるの? 融合させるの?」
王様
「お前、人の娘に向かって究極進化豚魔神だと!?」
勇者
「そこまで言ってねーよ」
王様
「……ワシだってわざわざ嫌がる娘を結婚させたくはない。だがムァー王子の国である『モヘア帝国』は軍事大国。魔王の侵攻を喰い止めている唯一の国だ。我が『ワッカ王国』が魔王の侵攻から身を守るためにはモヘア帝国と同盟を結んで」
勇者
「……zzz」
王様
「帰れぇ!!!」
続く!
お読みいただきありがとうございました!




