表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/212

勇者と魔王とショートコント 26

魔王

「うーん、最近肩が()るなあ」



勇者

「じゃあ胸を()んでやろうか?」



魔王

「なんで胸なんだ!」



勇者

「お尻の方がいい?」



魔王

「私は肩が凝っていると言ったんだ!」



勇者

「でも肩揉ませてくれないじゃん!」



魔王

「どこであっても貴様に揉ませる場所はない」



勇者

「でもお前、俺のことで気を揉んでそうだよな」



魔王

「黙れ」



勇者

「まあお前の許可がなくても触るんだけどね」



魔王

「全力で拒否する。今日という今日は覚悟しろよ。今から闇のドラゴンを召喚(しょうかん)してやるからな」



勇者

「お前ちゃんとドラゴンに許可取ったのか?」



魔王

「許可?」



勇者

「もし召喚するなら一言断り入れてからにしろよ。もしかしたらドラゴンは今エッチな本を読んでるかもしれないだろ」



魔王

「貴様は闇のドラゴンをなんだと思ってるんだ」




——魔王はドラゴンに確認を取った!




魔王

「出でよ! 闇のドラゴン『ファラク』!!!」



勇者

「ファラクなら俺の股間(こかん)に……」



魔王

「ふざけた口を叩けるのも今のうちだ!」



——巨大な黒いドラゴンが現れた!



勇者

「『闇のドラゴン』って隠語(いんご)じゃなかったんだな」



魔王

「貴様は私が何を出すと思っていたんだ!」



ドラゴン

「——願いを言え」



勇者

「ん? 願い? これ闇のドラゴンじゃなくね?」



魔王

「そ、そんなハズはない!」



ドラゴン

「——早く言わないと帰るぞ」



勇者

「おい魔王、お前が呼び出したんだからお前が願いを言えよ」



魔王

「そうだな。ええと……」



勇者

「ドラゴンさん、僕がどうやったら童貞を卒業出来るか教えて下さい」



魔王

「待つ気ゼロか!」



ドラゴン

「——諦めろ」



勇者

「は? じゃあお前がケツ貸せよクソドラゴン」



魔王

見境(みさかい)なしか!!」



ドラゴン

「——特別にもう一つだけ願いを叶えてやろう」



魔王

「もう一つだけってお前まだ何もしていない気がするんだが」



勇者

「今度こそ魔王の番だぞドラゴンさん僕は美少女のメイドが欲しいです」



魔王

(ゆず)る気無いだろ貴様!」



ドラゴン

「——その願い、叶えよう」



魔王

「あれ? なんで私の体が光って……」



——光の中からメイド服を着た魔王が現れた!



魔王

「おいドラゴンどういう事だ!」



ドラゴン

「—— ヘイ、美少女メイド一丁」



魔王

「人を豆腐(とうふ)みたいに言うな!」



勇者

「うぅん、コレジャナイ」



魔王

「なんだと貴様ぁ!!!」



勇者

「だってお前ご奉仕(ほうし)してくれないじゃん」



魔王

「当たり前だろ!」



勇者

「もしお前が俺のメイドだと言うなら『お掃除(そうじ)します』とか言ってハタキで俺のケツを叩くべきだ」



魔王

「どんな労働(ろうどう)環境(かんきょう)だ!」



ドラゴン

「——ワシが代わりに叩いてやろう」



勇者

「叩くんなら魔王の姿に変身してからにしてくれよな!」



魔王

「もう()だこいつら!」




終わり


お読みいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=onツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ