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勇者と魔王と海


――勇者と魔王は海に来ていた!



勇者

海、それは全てをさらけ出す場所。



魔王

私はさらけ出さないぞ。



勇者

おい魔王なんで水着を着てないんだよ!



魔王

私は泳げないからな。



勇者

じゃあ俺が泳ぎ方を教えてやろう。



魔王

貴様にだけは教えてもらいたくないわ。



勇者

まず俺が寝そべるじゃん。



魔王

人の話を聞け!



勇者

乗れよ。



魔王

なんでだ!



勇者

じゃあ脱げ。



魔王

やっぱり私を脱がせたいだけだろ貴様!



勇者

海に来たのに水着にならないなんて、それはもう魔王なのに勇者に誘われて海に来るくらい訳の分からない行為だ。



魔王

うるさい!



勇者

せっかく海に来たのに楽しまないともったいないぞ。



魔王

でも私は水着なんて持ってきていないしな。



勇者

俺が()いてるの貸してやろうか?



魔王

それじゃ私も貴様もヌーディストみたいになるだろ!



勇者

じゃあそうだな。昼飯のための食材でも集めてもらおうかな。



魔王

何を集めればいいんだ。



勇者

ナマコとか。



魔王

ナマコ? あいにくだが私はその生物を見たことが無い。



勇者

股間(こかん)から出すから待ってろ。



魔王

なんで股間から出てくるんだ!?



勇者

ほらコレがナマコだ。



魔王

うわっ。なんかヌメヌメして気持ち悪いな……。



勇者

うっ、はあ、はあ。



魔王

どうした勇者。



勇者

魔王が、俺の股間から出てきたナマコを罵倒(ばとう)している……!



魔王

帰るぞ。



勇者

待て待て! 



魔王

セクハラはしないと約束したじゃないか。約束が違うぞ。



勇者

いいから待て! このナマコはお前が食べていいから!



魔王

いらんわ!



勇者

おっとホタテも出てきた。



魔王

手品か! 



勇者

次は何を出そうか?



魔王

四次元ポケットか!



勇者

さて気を取り直して食材探しだ。



魔王

それでどこを探せばいいのだ?



勇者

とりあえず俺の海パンに手を突っ込めばなんか取れるよ。



魔王

突っ込まんぞ! もういい、私はパラソルの下で休んでおく。



勇者

じゃあ俺がサンオイル塗ってやるよ。



魔王

誰が塗らせるものか。



勇者

じゃあ俺が身体から分泌(ぶんぴつ)した液を塗ってやるよ。



魔王

なんだその得体のしれない液体は!



勇者

いやこの液体の事なんだが、昨日海に行くのが楽しみで一睡もできなかったんだ。



魔王

それで?



勇者

おわり。



魔王

液体の話じゃないのか!



勇者

まったくノリが悪いな魔王は。俺しばらく一人で泳いでくるわ。



魔王

早く行けよ。



勇者

泳いでたらワカメがいっぱい取れたぞ。



魔王

帰ってくるのが早すぎる!



勇者

海の中は赤く(にご)ってて綺麗(きれい)だったし。



魔王

それ赤潮だろ!



勇者

コンクリートの(かたまり)みたいなのも沈んでて神秘的だったなあ。



魔王

それ沈められた人じゃないのか!?



勇者

だから一緒に泳ごうぜ。



魔王

イヤに決まってるだろ!



つづく


お読みいただきありがとうございました!


次回 スイカ割り

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