勇者と魔王のショートコント 12
勇者
おはよう魔王さん。
魔王
来るなよ。
勇者
あれ？どうしたの本なんか読んじゃって。
魔王
ああ。この小説が面白いのだ。
勇者
どんな小説？さわりを教えてくれよさわりを。
魔王
小人が世界を救うため海に出る冒険の話だな。次々おし寄せてくる難敵や災害に仲間で力を合わせて立ち向かうのだ。
勇者
面白そうだな。ところで「お触り」させてくれよ。
魔王
貴様それが言いたかっただけだろう。
勇者
じゃあ「お手」。
魔王
誰に向かって命令しているんだ！
勇者
まあそう怒るなよ。「お魔王」
魔王
「お魔王」て何だ！何の魔で 何の王だ！
勇者
なんだ今日は「おツッコミ」にキレがあるな。
魔王
「お」を付けるな！
勇者
俺のオケツにもおツッコミ遊ばせ。
魔王
どれだけ上品にいっても最上級に汚いわ！
勇者
そんなに怒るなよ奥さん。
魔王
誰の奥さんだ！
勇者
俺！俺！
魔王
死んでもならんわ！
勇者
そんなこと言うなよオバサン。
魔王
焼き尽くすぞ！！
勇者
ところで俺ここに来る時「おカマキリ」を見つけたんだよね。
魔王
なんだその生き物は！？
勇者
オッサンが食べられてたわ。
魔王
カマキリに！？
勇者
いやオバサンに。
魔王
オバサンに！？
勇者
ところでオヤツは出ないのか？
魔王
出すかそんなもの！
勇者
しょうがない。持って来た「お芋」を食べよう。
魔王
勝手にしろよ、もう。
勇者
あ、オナラが出そう。
魔王
出すなよ！絶対出すなよ！
勇者
じゃあ「オチンコ」出していい？
魔王
チンコ出した上で屁をこく気だろ貴様！
勇者
こら、女の子がチンコなんて言っちゃいけません。
魔王
そもそも出すなよ！
勇者
ちゃんと「お」をつけて「オチンコ」って言いなさい。
魔王
そこか！
勇者
「オチンポ」の方が良いかな？
魔王
私に聞くな！
勇者
じゃあいいよチンコで。
魔王
なんで私が求めたみたいになってるんだ！
勇者
おいチンコ。
魔王
骨にするぞ！！！
勇者
え？「お骨」にするの？
魔王
望み通り貴様を骨にしてくれるわ！
勇者
ちゃんと「お」をつけろやぁ！！！
魔王
どこにキレてるんだ！？
勇者
ちゃんと「お貴様」と言え。
魔王
そこ！？
勇者
お前は「お」の力を見くびっている。例えば「恩恵」とか「お」
が取れたら「んけい」になる。
魔王
それは元々付いてるやつだろう。
勇者
でも「んけい」だと陰茎みたいじゃんか。
魔王
でもってなんだ！
勇者
そろそろ「お陰茎」出していい？
魔王
そろそろもクソもあるか！
勇者
じゃあオチンコは？
魔王
このくだりさっきやっただろ！
勇者
じゃあ何なら出していいんだよ！
魔王
この魔王城から出ろ！
勇者
オナラしてからね。
魔王
持って帰れ！！！
お終わり
お読みいただきありがとうございました！
