表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
210/212

【蔵出し】白魔道士の面接

勇者Bが「ヒーラー欲しい」と言って、調合師の面接を行っていた頃の話です。


調合師の面接↓

https://ncode.syosetu.com/n2413dx/16/

勇者

「今日は新メンバーを決めるための面接を開くぞ」




闇魔道士

「なぜ魔法使いを面接官から外したのだ?」




勇者

「アイツが居たら何するか分かんねえからだよ」




闇魔道士

「確かに」




――ドアをノックする音




???

「失礼します」




勇者

「どうぞお入りください」




白魔道士

「こ、こんにちは」




勇者

「(かわいい!)」




闇魔道士

「(かわいい!)」




魚の骨

「(ア――!)」




勇者

「どうぞお座りください。(おい闇魔道士!これは合格じゃないか?)」




闇魔道士

「(そうだな。顔は100点満点中100点で身体は1000点だ)」




勇者

「えー、白魔道士さん。今回このパーティーに入ってみようと思った理由を聞かせてください」




白魔道士

「はい。私は人を助けることが好きだったからです。以前所属していたパーティーでも得意の医療魔法を使って貢献することに喜びを感じていました。このパーティ-でも同じように医療魔法で皆さんにご奉仕する存在でありたいと思っています」




勇者

「(うん。これはもう合格だろ)」




闇魔道士

「(しかも『ご奉仕』とかいうエロいワードを使ったぞ!男心を分かっている)」




勇者

「なるほど素晴らしいですね。まあ疑うわけじゃないんですけど、この場で医療魔法を使えるかどうか見せてもらっても良いですか」




白魔道士

「もちろん!」




闇魔道士

「この前フライパンを振るっていたら手を焼けどしてしまったのだ。これを治せるか?」




白魔道士

「はい!では行きます

修復し、再生せし者よ。彼を癒し、翠玉の祝福を与えよ。『エンハンサー』」




闇魔道士

「おお! みるみる我の火傷が癒えていく!」




勇者

「しかもこの詠唱速度……!本物だ!」




白魔道士

「い、いかがでしたか?」




勇者

「素晴らしいですね!ぜひ我がパーティーで働いてもらいたい!」




白魔道士

「本当ですか!?」




闇魔道士

「しかし一つ気になることがある。」




白魔道士

「なんでしょう?」




闇魔道士

「なぜ前のパーティーは貴様のような優秀な白魔道士を手放したのだ?」




白魔道士

「……」




勇者

「あ、言いたくなかったら言わなくてもいいよ。」




白魔道士

「実は私、ヒールジャンキーなんです」




勇者

「ジャンキー?」




白魔道士

「はい。以前所属していたパーティーの方々はみんな強かったんです。

それなのに強いモンスターを退治するわけでもなく、ただただ割のいいクエストをこなして過ごしていました」




勇者

「ほう」




白魔道士

「私は徐々に退屈になっていきました。私なんてこのパーティーに要らないんじゃないのかなって」




闇魔道士

「それで自主的にやめたのか」




白魔道士

「いいえ」




勇者

「え?」




白魔道士

「けが人がいないのならけが人を作れば良いじゃない!!!」




勇者

「!?」




白魔道士

「そうだ!この人たちがモンスターから攻撃を食らわないのなら私が攻撃して傷つければいい!!」




勇者

「こいつやべえ!」




白魔道士

「私はメンバーの寝込みを襲いました!

最高でしたよ! 傷ついたメンバーたちが私に治療魔法を求める姿は!

「助けてくれ」「早く治療してくれ」「お前がいないと死んでしまう」

って!! ああ! なんて素晴らしいんでしょう!」




勇者

「超攻撃的メンヘラじゃねえか!」




白魔道士

「それからも隙をみてはみんなを襲いました!

最初はためらう気持ちもあったんですけど、徐々に消え失せていきました……。

だって私は必要とされているんですよ! なんて心地いい響きなのかしら!!!」




闇魔道士

「闇力10000越えだな」




白魔道士

「でもある日、みんなを襲っていることがバレた私はパーティーを追われることとなったのです」




勇者

「殺されなくて良かったな」




闇魔道士

「おい勇者。いくら優秀でもこれは断るべきだ」




勇者

「分かってるよ。あの、申し訳ないんですが今回の話は無かったことに……」




白魔道士

「残念です。私の医療魔法と身体でたくさん奉仕できると思ったのに……」




勇者

「採用」




――その後、勇者は魔法使いによって半殺しにされた。




おわり


お蔵入りした理由:白魔道士のキャラが魔法使いと被っていたため。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=onツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ