勇者と魔王と女幹部のショートコント 逮捕
更新やめると言っておきながら、最近週一で更新している気がする。
魔王
「最近勇者が魔王城に来ないな」
女幹部
「その件なのですが魔王様」
魔王
「ん?」
女幹部
「勇者が逮捕されました」
魔王
「そうだろうな」
女幹部
「驚かないんですね」
魔王
「きっとセクハラでもはたらいたんだろう」
女幹部
「よく分りましたね。もしかして勇者のことが好きなんですか?」
魔王
「なんでそうなるんだ。分かるも何も、変態行為はあいつのアイデンティティみたいなものだろう」
女幹部
「それもそうですね」
魔王
「で、具体的に何をしたんだ」
女幹部
「気になるんですか魔王様。まさか勇者のことが好きなんです?」
魔王
「さっきから小学生男子かお前は」
女幹部
「新聞によると、ヘアピン強盗だそうです」
魔王
「特殊だな」
女幹部
「夜道を歩いている人間の女を襲うらしくて、被害は100件近いそうです」
魔王
「襲う……?」
女幹部
「抵抗した女は容赦なく引っ叩いて行ったそうです」
魔王
「……」
女幹部
「どうしたんですか、魔王様」
魔王
「それは本当に勇者なのか?」
女幹部
「と言うと?」
魔王
「確かに勇者は救いようのない変態だが、女の子から無理やり物を奪ったりするような奴ではないぞ」
女幹部
「やはり魔王様は勇者のことが」
魔王
「違う」
女幹部
「では冤罪を晴らすために助けに行くんですか?」
魔王
「いや……だが流石に冤罪で捕まっては勇者も参っているだろう。それは少し可哀想だが」
――一方そのころ牢獄で勇者は尻を露出させていた。
勇者
「ふんっ」
看守
「ぐわああっ! だめだ! 奴の尻から放たれる†ケツ圧†が強すぎて近付けない!」
勇者
「俺はヘアピン泥棒なんてやってねえってんだろうが。早く出しやがれ」
看守
「まず尻をしまってから言え!」
女看守長
「何を手こずっている」
勇者
「(めっちゃかわいい!)」
看守
「申し訳ありません! あいつのケツ圧が強すぎて……」
女看守長
「私がお仕置きする必要があるようね」
勇者
「(そしてあの人ムチ持ってるうううう!!)」
看守
「おお! さすが看守長様! ケツ圧をもろともせず勇者に近づいて行く!」
女看守長
「私が折檻して、自供しなかった犯人はいないわ」
勇者
「早く叩いて!!(くっ! 俺は絶対屈しない! 俺は絶対に自供したりしないぞ!!)」
女看守長
「おらあっ!」
勇者
「ああああああああっ!!!」(真理への到達と生きることへの喜び)
ワイモスンペ
「勇者のケツ圧が……消えた……?」




