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勇者と調合師と女騎士のショートコント アリ

勇者

「うわあっ!」




女騎士

「どうした勇者! くっころチャンスか!」




勇者

「ああ、アリを踏んでしまった……。死んでる……」




女騎士

「意外と繊細な事を気にするんだな」




調合師

「アリさん可哀そう……よりによって勇者の足の裏で死ぬなんて」




勇者

「どういう意味だ」




調合師

「あなた絶対に祟られるわよ……」




勇者

「こ、怖い事言うなよ!」




女騎士

「今夜は勇者にくっころハプニングが起こるだろう」




勇者

「それが起こるとしたらお前の仕業だよ」




――その夜、勇者の部屋にて!




女騎士

「そこまで言うならしょうがない。私が一緒に寝てやろう」




勇者

「俺まだ何も言ってねえよ。っていうか勝手に俺の部屋に入ってくるな!」




女騎士

「もうお風呂には入って来たから心配するな!」




勇者

「そういう問題じゃねえ!」




調合師

「二人ともうるさい……静かにしてくれないと眠れない……」




勇者

「お前も当然のように入って来てんな!」




女騎士

「こうなったら仕方ない。枕投げをしよう」




勇者

「何が仕方ないんだよ! 出てけよ!」




女騎士

「ふん、せっかく心配してきてやったのに失礼な奴だ」




――女騎士はドアから出て行った!




勇者

「はあ、全く……」




女騎士

「よいしょっと」




――窓から入って来た!




勇者

「マリ〇ブラザーズか!!!」




女騎士

「いや私は女だからシスターズの方が」




勇者

「そういう問題じゃねえっていうかここ二階だぞ!!」




女騎士

「勇者よ。諦めて寝たらどうだ」




勇者

「なんでお前が説得する側なんだよ!」




――女騎士はベッドに入るや否や、静かに寝息を立て始めた。




女騎士

「くっころぉくっころぉ」




勇者

「イビキの音が特殊過ぎるわ!!!」




調合師

「zzz……」




勇者

「調合師も寝ちまったか……。しょうがない。俺はソファーで寝ようかな」




???

「許さんぞ……。許さんぞ人間……!」




勇者

「だ、誰だ!?」




???

「俺は昼間、貴様に踏まれたアリの怨念でまんねん」




勇者

「語尾がくどいな」




アリの怨念

「貴様に俺の呪いをぶつけてやる!!」




――部屋の隅々から無数のカニが這い出してきた!




勇者

「カニ!? アリじゃなくてカニ!?」




カニ

「この部屋を泡まみれにしてやるぜ!」




勇者

「うわっ! 泡が部屋中に!」




調合師

「……むにゃむにゃ、身体洗わなきゃ……」




勇者

「おいバカ脱ぐな! 何寝ぼけてんだ!」




女騎士

「はっ! この泡は勇者の脇から分泌されたクッコロニウムに違いない!」




勇者

「お前は相変わらず意味分かんねえな!」




――泡を吹きすぎてカニは倒れた!




勇者

「いや何がしたかったんだよ! 泡まみれにしやがって!」




女騎士

「食べたら良いじゃないか」




勇者

「食えるわけねえだろ!」




おわり


お読みいただきありがとうございました!

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