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勇者と女騎士と鑑定士のショートコント


勇者

「どうやってレベルを上げたら良いだろうか」




鑑定士

「地道に筋トレからやっていくしかないんじゃないですか?」




勇者

「まどろっこしい! 俺は俺より強いモンスターを倒しに行くぜ!」




鑑定士

「(果たしてイナゴに勝てなかった勇者さんが勝てるモンスターはいるのだろうか)」




勇者

「でも俺一人だと不安だから仲間を連れて行こう」




鑑定士

「勇者さんの仲間にはどんな方がいるんですか?」




勇者

「頭のおかしいやつしかいないぞ」




鑑定士

「ですよね」




――とある平原!




女騎士

「……話は分かった。要するにくっころなんだな」




勇者

「そういう事だ」




鑑定士

「なんで通じたんですか?」




勇者

「おい鑑定士、女騎士のレベルを鑑定してみてくれないか?」




鑑定士

「分かりました。むむむ……出ました。女騎士さんのレベルは12ですね」




勇者

「なんだ、意外と低いんだな」




鑑定士

「勇者さんは3じゃないですか」




――勇者は鑑定士の頬っぺたをつねった!




鑑定士

「痛い痛い! つねらないで!」




女騎士

「鑑定士とやら、私のくっころ力も測ってくれないか?」




勇者

「いやそれは測れないだろ」




鑑定士

「今、計測しますね」




勇者

「測れるのかよ」




鑑定士

「10……100……1000……馬鹿な! 53万だと!?」




勇者

「スカウターか」




女騎士

「私のくっころ力は53万です」




勇者

「どっかで聞いたことあるセリフだな」




鑑定士

「あれ? 向こうから何かが走ってきますよ!」




――オークが現われた!




勇者

「おい鑑定士、あのモンスターのレベルも教えてくれ!」




鑑定士

「レベ60です! 僕たちじゃ絶対勝てません、逃げましょう!」




勇者

「へっ、ちょうどいいじゃねえか!」




鑑定士

「いやあなたのレベル3ですよ!? レベル20倍離れてるんじゃないですか!」




勇者

「行くぞ!」




――オークのデコピン!

――勇者は吹っ飛んだ!




勇者

「ぐわああああ!」




鑑定士

「(分かってたけど)勇者さん!」




勇者

「くっ、信じられなくらい強ぇ……!」




鑑定士

「勇者さんは信じられないくらい弱いですが」




オーク

「そこの男の子、ちょっと俺と遊ばない?」




鑑定士

「しかもオークがナンパしてきた!」




オーク

「大丈夫だよ、ちょっとパンツ見せてくれるだけで良いからさあ、グへへ……」




――鑑定士はオークに捕まった!




鑑定士

「ええっ! 何で僕!? 何で男の僕が!?」




女騎士

「働き方改革というやつさ」




鑑定士

「それ絶対違う!!!」




女騎士

「鑑定士! くっころと叫べ!」




鑑定士

「何言ってるんですかこんな時に!」




女騎士

「いいから叫べ! このままくっこられたいのか!」




鑑定士

「ううぅ……、く、くっころぉ!!」




女騎士

「うおおおおおおおお! くっころパワーがみなぎってきたああああ!」




鑑定士

「うわっ! 眩い光が女騎士さんを包んでいる!」




――女騎士は『くっころの舞い』を踊り始めた!




鑑定士

「こんな時に何してるんですか!!」




――オークも踊り始めた!




鑑定士

「オークも!?」




――勇者も踊り始めた!




鑑定士

「勇者さんまで何してるんですか!」




――森の動物たちも踊り始めた!




鑑定士

「何これ!?」




おわり


今回は200話以内に入りきらなかった話です。



お読みいただきありがとうございました!

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