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【蔵出し】勇者と魔王とショートコント サンタクロース


勇者

「ふぉっふぉっふぉっ」




魔王

「なんだその笑い方は、気味が悪い」




勇者

「ワシは勇者サンタじゃ。魔王ちゃん、欲しい物を言ってごらん」




魔王

「何もいらないから出て行ってくれ」




勇者

「まぁそう固いことを言うでない。ほら、何かあるじゃろ」




魔王

「うーん」




勇者

「このチャッピー君人形なんてどうじゃ?」




魔王

「いや貴様からもらった人形なんて持っていたら呪われるわ」




勇者

「ふぉっふぉっふぉっふぉ、呪いなんて、そんなのあるわけないじゃろ」




魔王

「なんで今目を逸らした」




勇者

「しかしこの人形は魔王ちゃんにピッタリじゃよ?」




魔王

「なぜ」




勇者

「だってお友達が居ないじゃろう」




魔王

「だからムー君っていう……」

※ムー君……魔王が大切にしているクマのヌイグルミ




勇者

「しかしムー君は話し相手にはなってくれんじゃろう」




魔王

「まるでその人形が喋るみたいな言い方だな」




勇者

「もちろん喋るぞ。午前2時から3時の間に」




魔王

「完全に呪いのゴールデンタイムじゃないか!」




勇者

「ほらチャッピーくん、ちょっと喋ってごらん」




チャッピーくん人形

「僕の大好物は、鶏のレバーだよ」




魔王

「ずいぶん渋いな……」




チャッピーくん人形

「人間のレバーも大好きだよ」




魔王

「おいコイツ人の肝臓を食べようとしてるぞ!?」




勇者

「あはは、ほら、チャッピー君なりのジョークだろ」




魔王

「だから露骨に目を逸らすな!」




勇者

「そしてチャッピー君には会話機能も付いているぞ」




魔王

「丑三つ時に話なんかしたくないわ!」




チャッピー君

「お話しないと肝臓ぬき取っちゃうぞぉ……」




魔王

「もう完全に悪霊じゃないか!」




勇者

「じゃあ他のプレゼントにしよう」




魔王

「次はどんなゴミが出てくるんだ」




勇者

「このお菓子セット!」




魔王

「ほう」




勇者

「の包み紙つめ合わせ!」




魔王

「やっぱりゴミじゃないか!」




勇者

「でもこれ食べられるよ?」




魔王

「それは貴様だけだ!」




勇者

「じゃあ次は空き瓶の詰め合わせ!」




魔王

「既にゴミじゃないか!」




勇者

「でもこれも食べられるよ!」




魔王

「いやそれはさすがに無理だろう!」




勇者

「ふっふっふ」




魔王

「……なんだ気持ち悪い」




勇者

「ここまでの珠玉のプレゼントたちは、今から出すメインディッシュの布石に過ぎなかったのさ」




魔王

「いや、ことごとくゴミだったんだが」




勇者

「俺からの一番のプレゼント! それはもちろん『婚姻届け』!」




魔王

「……」




勇者

「ふぉっふぉっふぉっ、喜んでもらえたかな?」




魔王

「」ビリビリ




勇者

「ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」




おわり


お蔵入りした理由

クリスマスシーズンに出しそびれたため。


お読みいただきありがとうございました!

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