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勇者と聖女のショートコント

*勇者Aのお話です。

――ある聖女が無実の罪で捕まろうとしていた!


自警団

さあキリキリ歩け!この魔女め!


聖女

離してください!私は魔女なんかじゃありません!


自警団

嘘をつくと罪が重くなるぞ?

まあどっちにしろお前は火あぶりだがな。ヒヒヒ!


聖女

止めて!誰か!誰か助けて!



――周りの誰もが見て見ぬふりをする。



聖女

そ、そんな……。


勇者

待てーい。


自警団

あ?誰だお前は?


勇者

俺は勇者だ。


自警団

勇者だあ?その勇者が何の用だ?


勇者

お前こそ、その女を捕まえてどうする気だ?


自警団

魔女(まじょ)裁判(さいばん)にかけるのさ。

コイツには魔女の疑いがある。


聖女

違います!私は魔女なんかじゃありません!


勇者

違うらしいぞ。


自警団

ヒヒヒ。なあに、これからたっぷりその女を可愛がって魔女だと自供させてやるのさ……。


勇者

要するにその女に乱暴して無理矢理に自供させるということか?


自警団

だったらどうした!


勇者

俺も混ぜろ!


自警団

え?


勇者

そして俺のケツを叩け!!


自警団

なんでお前が叩かれる側なんだ!


勇者

というのは半分冗談でだな。


自警団

半分は本気だったのか。


勇者

まあまあ。今日はめでたい日なんだし。


自警団

何の日でもないが。


勇者

そこまで言うなら分かった。じゃあ俺がチンコ出すからこの場は収めてくれ。


自警団

何も収まってねーよ!


勇者

じゃあケツも出すから。


自警団

誰が得するんだ!


勇者

じゃあブラジャーも取るから。


自警団

何付けてんだお前は!


勇者

ブラのホックはお前が外していいから。


自警団

外さねえよ!


勇者

実は乳首の下にホクロがあるのを見つけたんだ。


自警団

知らねーよ!


勇者

そんで試しに体中のホクロを数えたら20兆個あったわけだ。


自警団

天体か!


勇者

ところでお前が手を(つか)んでた女がいなくなってるぞ?


自警団

な!し、しまった!ツッコミに気を取られて手を離していた!


勇者

じゃあ俺も帰るわ。


自警団

待て貴様!自警団の仕事を邪魔(じゃま)してタダで済むと思うなよ!


勇者

じゃあ!俺の身体を好きなだけ(もてあそ)べよお!!!


自警団

ひっ!


勇者

ホラホラ!勇者さんの聖剣エクスカリバーだよお!!!


自警団

お、覚えてろ!!


勇者

ふん、勇者の力を思い知ったか。



――後日、別の街にて



聖女

あの、あなたはもしかして私を先日助けていただいた勇者様ですか?


勇者

ん?お前はあの時の秋田犬か。


聖女

本当に助かりました!ありがとうございます!


勇者

いいよ気にするな!俺はチンコ出したかっただけだから!


聖女

そうなんですか。では是非ここでお見せ下さい!


勇者

え?


聖女

さあ早く!


勇者

え?いや、それはその、冗談(じょうだん)というかだな……。

ほら、ここ人通りも多いし。


聖女

でしたら路地裏で!


勇者

それは本格的にダメだろ!


聖女

でしたら、その、私が脱げばいいんですか……?


勇者

(やばいコイツ頭のおかしい女だったんだ……)

とにかく俺は先を急ぐから行くわ。もう捕まるなよ。


聖女

あ、行っちゃった……。(……素敵な人。また会えるかしら?いいえ。必ず会える)


聖女

血眼(ちまなこ)で探すもの。




おわり


お読みいただきありがとうございました!

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