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勇者と魔王と女幹部のショートコント 無人島に一つだけ持っていくとしたら

勇者

「無人島に一つだけ持っていくとしたら、何を持っていく?」




魔王

「急にどうした」




勇者

「魔王のサバイバル能力がどれくらいあるか気になってな」




魔王

「うーん、一つだけならナイフとかじゃないのか?」




勇者

「ふっ、ありきたりだな」




魔王

「黙れ」




女幹部

「私なら魔王様の抱き枕を持っていきますよ」




魔王

「それが何の役に立つんだ」




女幹部

「私の主食は魔王様の成分ですから」




魔王

「仙人か」




勇者

「お前たちはサバイバルってものを分かってないな」




魔王

「そういう貴様は何を持っていくのだ?」




勇者

「スリッパ!」




魔王

「……え?」




勇者

「スリッパ!!」




魔王

「聞こえとるわ」




勇者

「じゃあ何が不服なんだ。俺がストリッパーになれば満足なのか?」




――勇者は服を脱ぎ始めた!




魔王

「いや何故スリッパを持っていくのかと聞いているんだ」




女幹部

「服を脱ぐのは止めないんですか魔王様。しかし何故スリッパなんだ、勇者」




勇者

「そんなのケツを叩くために決まってるだろうが!」




魔王

「貴様が一番サバイバルを舐めてるじゃないか!」




勇者

「ふっ、お前ら何も知らないんだな」




魔王

「何?」




勇者

「スリッパでケツを叩く音で近くの船に助けを呼べるだろうが!」




魔王

「なんて汚いSOSなんだ」




勇者

「今実演してやろう」




魔王

「やめろ! 魔王城で汚い音を立てるな!」




勇者

「それに火を起こす時にもスリッパは有効だ」




魔王

「どうするのだ」




勇者

「スリッパでケツを叩いて摩擦(まさつ)によって火花を出すんだ!」




魔王

「貴様のケツは七つ道具か!」




勇者

「いや1000通りの使い道が」




魔王

「千変万化か!」




勇者

「ちなみにスリッパは魚を取るのにも使うぞ」




魔王

「スリッパで叩くのか?」




勇者

「いやスリッパでケツを擦り、それによって得た静電気を使って魚を気絶させるんだ」




魔王

「電気ナマズか!」




勇者

「いや火も起こせるからその例えは適当とは言えない」




魔王

「黙れ!」




勇者

「ちなみに俺は尻で水も生み出せる」




魔王

「宇宙か!」




女幹部

「でも勇者が無人島に居たら頼りになりそうですね」




魔王

「やめろ勇者が調子に乗るだろ!」




勇者

「そうだろう? 何ならお前が俺のケツを叩いてくれても良いぞ」




女幹部

「その役目は魔王様に任せます」




魔王

「私にケツを擦り付けるな!」




女幹部

「勇者が火を起こすところを見たいなー」




魔王

「おい馬鹿なことを言うな!」 




――勇者は猛然とスリッパでケツを叩き始めた!




魔王

「ほら言わんこっちゃない!」




勇者

「日本ダービー」




魔王

「黙れ!!!」




おわり



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