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狂戦士のモンスター討伐 3

狂戦士

「モンスターの巣に偵察へ行って来たぜ」




双剣士

「どうだった?」




狂戦士

「モンスターどもは鋭い牙を持っていた」




双剣士

「やはり凶暴な連中なのね」




狂戦士

「そして凶暴な目つき」




双剣士

「他には?」




狂戦士

(なまめ)かしい手つき!」




双剣士

「何をしていたの!?」




狂戦士

「激しいモチつき!」




双剣士

「モチつき!?」




狂戦士

「奴らは次の戦いに向けて準備をしているようだった」




双剣士

「やはり再び村を襲う気なのね」




狂戦士

「右手にはウス。左手にはキネ」




双剣士

「モチつきは戦いなの!?」





狂戦士

「ただ奴らの中には負傷している連中も多いみたいだったぜ」




双剣士

「村人から反撃されたのかしら」




狂戦士

「いやモチを喉に詰まらせていた」




双剣士

「さっきからモチ強いわね」




狂戦士

「殴られて顔の腫れている奴もいた」




双剣士

「モンスターを素手で殴った人がいるのかしら……」




狂戦士

「きっとモチに殴られたんだ」




双剣士

「どうやって!?」




狂戦士

「モチモチのピストル」




双剣士

「それゴムの人の技でしょ!」




狂戦士

「他にもモチモチのブレッドとか」




双剣士

「モチとブレッド(パン)って……、炭水化物まみれね」




狂戦士

「あいつらは相撲も取っていた」




双剣士

「さっきから意外と文化的なのね」




狂戦士

「恐らくモチ神様へ奉納するためだ」




双剣士

「ついにモチさん神格化されちゃった」




狂戦士

「だから気をつけろ双剣士!」




双剣士

「何に気をつければ良いのよ!」




狂戦士

「これは入念な準備が必要だ。俺様は物資を集めてくるぜ」




双剣士

「そんなもの必要無いわ。私は一人で討伐に行ってくる」




狂戦士

「待てくっころ!」




双剣士

「誰がくっころよ!」




――モンスターの巣にて




双剣士

「ここがモンスターの巣ね」




――突然、双剣士に向かって網が降って来た!




双剣士

「キャッ! 何これベタベタする! ……モチ?」




モンスター

「マグロだ! マグロが取れたぞ!」




双剣士

「誰がマグロよ! くっ、離しなさい!」




モンスター

「おい女、お前はモチには醤油をつける派か? それともキナ粉モチ派か?」




双剣士

「……醤油、かな」




モンスター

「おいこの女にキナ粉モチを食わせてやれ!」




双剣士

「いっ、いやぁ!」




モンスター

「グヘヘ! どうだ、手作りキナ粉モチの味はぁ!」




双剣士

「むぐぅ、口の中がパサパサする! パッサパサするぅ!」




モンスター

「まだまだぁ! 次はあんこモチを食わせてやるからなぁ!」




双剣士

「くっ、殺せえええ!」




――一方その頃女騎士




女騎士

「……ハッ!」




勇者

「どうしたんだ女騎士?」




つづく


お読みいただきありがとうございました!

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