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勇者と闇魔道士と狂戦士のショートコント 4 ナンパの練習


狂戦士

「ヒャッハー! 何で俺様みたいなイイ男がモテないんだ!」




闇魔道士

「貴様に足りないもの、それは経験値」




狂戦士

「太閤検地?」




勇者

「秀吉か」




狂戦士

「経験値を積めば俺様でもモテるようになるんだな?」




闇魔道士

「そうだ。ちょっと勇者が女の子だと思ってナンパの練習をしてみるのだ」




勇者

「俺が女の子役かよ」




闇魔道士

「いいか、勇者がタイプの女の子だと思って話しかけてみるんだ」




狂戦士

「勇者がメンヘラリストカット女だと思えば良いんだな」




勇者

「おい女の趣味」




狂戦士

「でも、どうやって話しかけりゃいいんだよ」




闇魔道士

「先ず警戒心を持たれないように笑顔だ」




狂戦士

「ヒヒヒヒヒッヒヒー!」




勇者

「怖ぇよ。余計に警戒されるわ」




闇魔道士

「そうだな。今回は話しかけやすいように、女の子が持ち物を落とした設定にしよう」




狂戦士

「よし行くぜ。あっ、そこのお嬢ちゃん、銀歯を落としましたよ」




勇者

「俺どういう設定のお嬢ちゃんなんだよ!」




狂戦士

「じゃあ入れ歯を落としましたよお嬢ちゃん」




勇者

「それお嬢ちゃんじゃなくておばあちゃんだろ!」




狂戦士

「じゃあ生タコ落としましたよ」




勇者

「何でタコ持ち歩いてんだよ! ベッチャベチャになるだろ!」




闇魔道士

「次は褒める作業だ。人間誰でも褒められたら嬉しいものだからな」




狂戦士

「お嬢ちゃん、トノサマバッタみたいな良い匂いがするね」




勇者

「お前馬鹿にしてんだろ!」




狂戦士

「いやいや、最初見た時は可愛すぎてイノシシかと思いましたよ」




勇者

「だからどんな女なんだよ!」




狂戦士

「あっ、失礼。オークみたいな顔面だね」




勇者

「おおよそ豚じゃねえか!」




狂戦士

「それに君のヘアピン美味しいね」




勇者

「何食ってんだテメエ!!」





闇魔道士

「そして何より女の子には共感してあげることが大切だ。勇者、女の子っぽいことを言ってやれ」




勇者

「じ、実は最近友達とケンカしちゃってー」




狂戦士

「分かるわー。俺様友達居ないけど」




勇者

「分かってねえじゃねえか」




狂戦士

「他には?」




勇者

「うーん、む、胸が大きくなってきて」




狂戦士

「分かるわー。俺も俺も」




勇者

「何なんだお前は!!」




狂戦士

「ふざけてないで続けろよ」




勇者

「ふざけてんのはお前だろ!! ……えっと、そうだな。見て見て、新しいスカートを()いて来たのよ」




狂戦士

「わぁ! 俺様のシャンプーハットにそっくり!」




勇者

「どんなスカートだよ!! 地面に対して平行&丸見えじゃねえか!!」




闇魔道士

「よし、良い調子だ」




勇者

「正気か!?」




闇魔道士

「最後はデートに誘うのだ」




狂戦士

「これからホテルに行かない?」




勇者

「ダイレクト過ぎるわ」




狂戦士

「じゃあセミの抜け殻を食べに」




勇者

「お前バカじゃねえの!」




狂戦士

「何か勇者が女の子だと思ってたら興奮してきたんだが」




勇者

「……は?」




狂戦士

「デートに」




勇者

「行かねえよ!!!」




おわり


お読みいただきありがとうございました!

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