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勇者と女騎士の父のショートコント

女騎士の父

「やあ勇者くん、久しぶりだな」




勇者

「あっ女騎士のお父さん。お久しぶりです」




女騎士の父

「お父さんではなくお義父さんと呼びなさい」




勇者

「発音一緒じゃねえか」




女騎士の父

「まあ細かい事はいいではないか、我々はくっころの仲だろう」




勇者

「全然違いますよ。でも何でこんなところに?」




女騎士の父

「実は娘からの手紙を見ていたら、居ても立ってもいられなくなってな……」




勇者

「何か、あったんですか?」




女騎士の父

「娘の家にツバメが巣を作ったそうじゃないか!」




勇者

「わあ、何てささやかなんでしょう」




女騎士の父

「是非この目で見たい!」




勇者

「超アクティブですね」




女騎士の父

「それはそうと勇者くん、君は娘と同居しているらしいな」




勇者

「(何か勘違いされてる……)確かに一緒に住んでいます。でも女騎士の他にも仲間が」




女騎士の父

「何!? 他の女とも同棲しているだとぉ!?」




勇者

「えっ? いや、だからそうのじゃなくて」




女騎士の父

「じゃあどういうのなんだ! サマーバケーションか貴様!」




勇者

「その深夜テンションみたいなツッコミやめえませんか。いや本当にただのルームシェアなんですよ。俺のほかに男も住んでますし」




女騎士の父

「勇者くんは男もイケるのか!」




勇者

「そうじゃねえよ!」




女騎士の父

「この不埒(ふらち)っころめ!」




勇者

「何そのグラコロみたいな」




女騎士の父

「さっきから聞いてれば君は何だ! 雨上がりの昼下がりか!」




勇者

「やっぱアンタ寝ぼけてんだろ!」




女騎士の父

「……本当に娘はいらないのか? 君は娘が嫌いだったのか?」




勇者

「いや嫌いなわけないじゃないですか」




女騎士の父

「じゃあくっころなんだろぉ!!」




勇者

「二進数か!」




女騎士の父

「いいから好きなのか、くっころなのか答えろ!!」




勇者

「さっきからくっころのポジショニングがフワフワじゃねえか!」




女騎士の父

「ちなみに私は勇者くんのことをくっころだと思っているぞ!」




勇者

「だからどっちやねん!」




女騎士の父

「やはり、そんな勇者くんに娘はやれん!」




勇者

「は、はあ……」




女騎士の父

「何だその薄味な反応は! それでも君はリアクション芸人か!」




勇者

「違うわ!」




女騎士の父

「もっと白目をむいて両手を上げながら『くっころ!』と言って驚くべきだ」




勇者

「死にかけのカエルか」




女騎士の父

「そこまで言うなら仕方ない」




勇者

「どこまで!?」




女騎士の父

「勇者くんが私の出す課題にクリア出来たら娘をやろう」




勇者

「いや、それは女騎士が決めることじゃないですか?」




女騎士の父

「合格だ」




勇者

「何に!?」




おわり



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