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勇者と調合師と女騎士のショートコント 3 春よ

勇者

「少し温かくなってきたな」




女騎士

「そろそろ『くっころ』が出てくる頃だな」




勇者

「クマか」




調合師

「寒いのは本当に苦手だったからありがたい……」




女騎士

「春になったら『花くっころ見』をしたいな!」




勇者

「挟むな挟むな、ハンバーガーか」




調合師

「一体何をするイベントなのかしら……」




女騎士

「みんなで『くっころ』を吸引しながら踊る祭りだ!」




勇者

「大麻パーティーじゃねーか」




女騎士

「ちなみにウチで一番『くっころ力』が高いのは勇者だから、勇者を囲んで踊ることになるな」




勇者

「何その生贄の()




調合師

「春と言えば……つくし……」




女騎士

「ちなみに私は尽くすタイプだ」




勇者

「知らねぇよ」




調合師

「つくしの他に薬草もたくさん生えるから楽しみ……」




勇者

「何か作りたい薬とかあるのか?」




調合師

「今作りたいのは『催淫剤(さいいんざい)』……」




勇者

「さいいん……? 催眠じゃなくて?」




調合師

「そう、これを注入された者は強制的に発情してしまうの……」




勇者

「ほう……」




女騎士

「あっ、勇者が何か『くっころい』事を考えているぞ!」




勇者

「ば、考えてねーよ!」




調合師

「(誰も『くっころい』にツッコまないのね……)」




勇者

「で、そんな物作ってどうするんだよ」




調合師

「当然、売るのよ……。私の作る薬は質が良いから高値で売れるはず……」




勇者

「やめとけ。悪用されかねんぞ」




女騎士

「そうだぞ『くっころい』事に使われるに決まっている!」




調合師

「その言い方気に入ったの……?」




勇者

「とにかく売るのは止めとけ。犯罪を助長しかねない」




調合師

「分かった。じゃあ個人的に楽しむわ……」




勇者

「え? ど、どう使うの?」




女騎士

「鼻の下が伸びてるぞ勇者」




勇者

「伸びてねーし!」




調合師

「まず闇魔道士を密室に監禁するの……」




勇者

「ん?」




調合師

「そこに催淫剤を投与した勇者を放つのよ……ふふふ」




勇者

「ふふふ、じゃねーよ! 俺に何させようとしてくれてんだ!」




調合師

「何って男同士の……」



勇者

「やめろ! それ以上言うな!」




調合師

「でも楽しいと思うの」




勇者

「お前だけだよ楽しんでるのは!」




女騎士

「勇者、私も楽しいと思うんだ」




勇者

「頭腐ってんのかお前ら! 俺は絶対にやらないからな!」




調合師

「だったら闇魔道士に投与しようかしら?」




勇者

「そうじゃねぇ! なんで(さわ)やかな春の陽気と共に男同士の絡み合いなんだよ!」




調合師

「分かったわ。勇者と闇魔道士を絡ませるのは諦めるわ……」




勇者

「本当かよ……」




調合師

「代わりにゴブリンあたりと」




勇者

「嫌だよ!」




おわり



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