表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
152/212

勇者と女騎士とギルドマスターのショートコント


――勇者たちはギルドへ戻っていた!




女騎士

「ここが勇者たちが所属しているギルドか……。なんというか、ひとつの街になっているんだな」




勇者

「そうか、女騎士はここに来るの初めてだったな。最初は慣れないと思うけど」




女騎士

「中々くっころ力の高そうな場所だな!」




勇者

「うんうん、そうだね」




???

「おや、君は勇者くんじゃないか?」




勇者

「ギルドマスターさん! お久しぶりです」




ギルドマスター

「いやぁ、本当に久しぶりだよ。なんだか身長も伸びたんじゃない?」




勇者

「そうですかね」




ギルドマスター

「7mくらい」




勇者

「竹か」




ギルドマスター

「あっはっは、冗談冗談。でもなんで帰って来たの? 魔王が怖くて怖気づいちゃった? それとも怖いモンスターにいじめられたの?」




勇者

「ハハハ! 初っ(ぱな)からめっちゃ(あお)ってくるんですけどこの人!」




女騎士

「ギルドマスターとやら、実は勇者は世界に散らばった『くっころ』を探しているんだ」




勇者

「ちょっと黙ってろ、くっころ女。俺たち最初から実力を付けなおそうと思うんです。それで……」




ギルドマスター

「なるほど事情は分かった! 勇者くんはオカマバーで働きたいんだね!」




勇者

「全然違うわ!」




ギルドマスター

依頼(オファー)が受けたいんなら酒場まで来てくれ!」





***




――酒場にて!




受付嬢

依頼(オファー)をお探しですか?」




勇者

「ああ、頼む」




受付嬢

「どのような依頼をお求めですか?」




勇者

「やっぱりモンスター討伐がいいな!」




受付嬢

「モンスターの強さはいかが致しましょう?」




勇者

「そうだな、ベテラン冒険者がようやく倒せるくらいの強さが良い!」




受付嬢

「分かりました。ではこちらの依頼はいかがでしょう?」




勇者

「おっ! どんなの?」




受付嬢

「酒場のトイレ掃除です」




勇者

「トイレ掃除じゃねーか。モンスターどこ行ったんだよ」




受付嬢

「トイレにこびり付いた汚れ、それはまさにモンスター」




勇者

「やかましいわ」




受付嬢

「ただで私の家に上がれるんだから安いものだと思いますが」




勇者

「さらっと自分の家のトイレまで掃除させようとすんな」




受付嬢

「トイレ掃除が嫌ならスライム一気食い大会とかどうですか?」




勇者

「人の話聞けよ!」




受付嬢

「この依頼、なんと報酬が100万ゴールドもあるんです」




勇者

「え? それはスゴイけどなんで?」




受付嬢

「この前の参加選手が全員スライムをのどに詰まらせてリタイアしたからです」




勇者

「集団自殺か!」




受付嬢

「観客はスライムを飲み込めずに苦しむ選手の姿を見て楽しむっていう」




勇者

「客も選手も全員ラリってんじゃねーか!」




受付嬢

「私も見ましたけど面白かったですよ?」




勇者

「お前も行ったのかよ!?」




おわり


お読みいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=onツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ