勇者と魔王のショートコント 37 久しぶり
勇者
「おい魔王久しぶりだな」
魔王
「本当に久しぶりに来たな貴様」
勇者
「早速だけどおっぱい揉ませてくれ」
魔王
「変わらないな貴様も。これで安心して殺せる」
勇者
「いいじゃねーかよ! 俺のおっぱい揉ませてやるから!」
魔王
「もはや懐かしいなこのやり取り。もちろんダメだ」
勇者
「ダメなら女友達を紹介してくれよ」
魔王
「女友達だと?」
勇者
「そうだよ! 俺に釣り合いそうなフリーの女の子だよ!」
魔王
「貴様に釣り合いそうなのはナメクジくらいだと思うが」
勇者
「じゃあ可愛いナメクジを紹介しろよ!」
魔王
「いいのかそれで?」
勇者
「代わりに俺の大蛇と会わせてやるから!」
魔王
「会わせていらんわ!」
勇者
「あ、でもよく考えたら魔王に友達いなかったな」
魔王
「ははっ! そんなに死にたいのか貴様!」
勇者
「そう殺気立つなよ。彼女が出来たら俺も魔王城に寄り付かなくなって一石二鳥だろ」
魔王
「うーん、しかし貴様はどんな女が好きなのだ」
勇者
「まず首と胴体が切り離せるんだ」
魔王
「スペースシャトルか!」
勇者
「いや人間だよ」
魔王
「取り外し可能な人間がいてたまるか! というかそれが何の役に立つんだ!」
勇者
「まず街中でティラノサウルスに襲われる事あるじゃん?」
魔王
「そんなわけないだろジュラシックパークか!」
勇者
「胴体が食い付かれても首だけ切り離して助けを呼べるだろうが!」
魔王
「完全に18禁ホラーじゃないか!」
勇者
「魔王も取り外せるんだろ?」
魔王
「そんなわけあってたまるか!」
勇者
「それから胸の大きさは……」
――勇者は魔王の胸を見た。
勇者
「Iカップがいいかな」
魔王
「私の胸を見ながら言うな!」
勇者
「あと語尾に『ドス』って付ける」
魔王
「ドス……?」
勇者
「京都弁って可愛いと思うんだよね」
魔王
「いやそれは京都弁じゃないぞ」
勇者
「あとイスに座る時も『ドス』って言う」
魔王
「自分で!?」
勇者
「名前も『ドス』にしよう」
魔王
「自己紹介の時は『ドスドス』って言う事になるんだが……」
勇者
「そして俺を呼ぶときは『ドスドス』って言う」
魔王
「頭が痛くなってきた……」
勇者
「足音もドスドスいう」
魔王
「そいつ絶対デブだろ!」
勇者
「そして身体に包丁が生えてる」
魔王
「包丁が自生してるのか!?」
勇者
「その数1000000本」
魔王
「キラーマシーンか!」
勇者
「まあそんな奴とは絶対付き合いたくないけどな」
魔王
「じゃあ今までの会話はなんだったんだ!」
勇者
「おっぱい揉ませてくれる気になった?」
魔王
「なってないわ!」
おわり
お読みいただきありがとうございました!