勇者とモンスター学者のショートコント
勇者Aのお話です。
？？？
「いやああああああ！」
勇者
「おや？ なんかゴブリンに襲われてる奴がいるぞ。よし助けよう」
―――討伐後
勇者
「ケガはないか？」
？？？
「なんで邪魔したんですか！」
勇者
「は？」
モンスター学者
「私はモンスター学者。あえて攻撃を受けることでゴブリンの攻撃パターンを研究していたんです！」
勇者
「いや助けないと言葉では言えない展開になりそうだったぞ」
モンスター学者
「……まあ確かに、私も助けてもらっておいて大人げなかったです。ありがとうございます」
勇者
「いいんだけどさ、そんな危険を冒してまで調査する必要ってあるのか？」
――モンスター学者の目が輝き始めた！
モンスター学者
「モンスターの生態って面白いんですよ！ モンスターにも色々な種類がいるんですけど、その中でも特に興味深いのがオークとかゴブリンとか人を襲う種！ 彼らの思考とか生態とかを徹底的に調べ上げたいんです！ 解剖して切り刻んでホルマリン漬けにして！」
勇者
「……ええ」
モンスター学者
「あ、すいません。私モンスターの事になると夢中になってしまって……」
勇者
「モンスターなら俺の股間にもいるぞ」
モンスター学者
「本当ですか！ ちょっと解剖させてください！」
勇者
「よせよせ！ 冗談に決まってんだろ！」
モンスター学者
「隠すなんて怪しいですね！ 本当は新種のモンスターを隠してるんじゃないですか！？」
勇者
「隠してねーよ！ 探してもチンコしか出てこねーぞ！」
モンスター学者
「チンチンと言えば、あなたって強いですね」
勇者
「何がチンチンと言えばなんだよ！」
モンスター学者
「危険なモンスターについて調べていると、さっきみたいな目に遭うこともあるんですよ」
勇者
「さっきはわざと襲われてたんだろ……？」
モンスター学者
「私の護衛をしてくださいませんか！ えーっと」
勇者
「俺は勇者だ。護衛は断る」
モンスター学者
「どうしてですか！」
勇者
「俺だって暇じゃないんだ。昼寝したり畳の目を数えるので忙しいんだよ」
モンスター学者
「世界で一番暇そうなんですけど」
勇者
「とにかく、護衛を探すなら他を当たってくれ」
モンスター学者
「……何でもします。私が何をしたら護衛を引き受けてくれますか？」
勇者
「ゲヘへ！ じゃあパンツ見せて」
モンスター学者
「む、無理ですよ！」
勇者
「だろうな！」
モンスター学者
「だって今ノーパンなんですもん！」
勇者
「ファー！」
モンスター学者
「あ、でもちゃんとブラジャーは付けてますよ」
勇者
「俺も付けてるよ！」
ワイモスンペ
「いやそれはおかしいだろ！」
モンスター学者
「私たち」
勇者
「同じ人種かんもな」
――勇者はモンスター学者の護衛を引き受けた！
おわり
