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勇者と女騎士のショートコント 7 祠にて

――勇者と女騎士は森の中にあるくっころ神の(ほこら)を訪れていた!




勇者

「ここがくっころ神の祠か……」




女騎士

「やはり、どこかくっころしい空気が漂っているな」




勇者

「神々(こうごう)しいみたいに言うな」




女騎士

「ん? おい見ろ勇者! 祠に御札(おふだ)が貼ってあるぞ!」




勇者

「おいおい、まさか呪いの御札とかじゃないよな……!」




――「ただいま留守にしています。くっころ神」




勇者

「……」




女騎士

「……」




勇者

「よし帰るか」




女騎士

「そうだな、お腹もすいたしな」




???

「待ちなさい」




勇者

「うわっ! 誰だ!」




魔法使い

「勇者さん、あろうことか久しぶりですね。」




勇者

「な、なんだ魔法使いか……」




魔法使い

「なんだとは何ですか! 勇者さんこそ何ですか! このエロエロペンギンめ!」




勇者

「どこに生息してるんだソレは」




女騎士

「よく私たちの居る場所が分かったな」




魔法使い

「珍しく料理人が魔法を使って勇者さん達の居場所を教えてくれたんです」




勇者

「闇魔道士が? ってことは……」




魔法使い

「ここに闇魔道士も来てますよ。あと調合師も」




闇魔道士

「久しぶりだな貴様ら」




調合師

「早く帰ってご飯食べたい……」




勇者

「みんな……、勝手に居なくなってすまなかった」




魔法使い

「大丈夫ですよ、鞭打(むちう)ち10000回で許してあげます」




勇者

「許される頃には冷たくなってるよ」




女騎士

「そうだ。せっかくだしみんなで初詣(はつもうで)をしないか?」




勇者

「初詣?」




女騎士

「ああ。このくっころ神の祠に参拝した者はみんな願いが叶うと言われているんだ!」




調合師

「じゃあ勇者が転んで肋骨(ろっこつ)を折りますように」




勇者

「なんで俺を殺しに来たの?」




調合師

「だったら勇者の腕が4本に増えますように……」




勇者

「カイ〇キーか」




闇魔道士

「では我もお願いするとするか。勇者がロリコンじゃ無くなりますように」




勇者

「だから俺は元からロリコンじゃねぇんだよ!」




闇魔道士

「ふん、幼い水の精霊を(さら)ってきたり、調合師をペロペロしたりする奴がよく言うわ」




勇者

「どっちもやってねーよ!」




闇魔道士

「じゃあ勇者が我の料理なしでは生きていけなくなりますように」




勇者

「うわぁ……」




魔法使い

「私もお願いしますね! 勇者さんに近づいてくる女どもが一匹残らず爆発しますように!」




勇者

「(俺の願いは『魔法使いの願いが絶対に叶いませんように』にしよう)」




魔法使い

「あと私以外の女と話すたびに勇者さんの腕が千切れますように!」




勇者

「ペナルティが重すぎるわ! 3回目からどうなるんだよ!」




魔法使い

「頭が」




勇者

「打ち首か!」




魔法使い

「あ、そうだ! こんな世界なんて滅んでしまえばいいんだ!」




勇者

「なに(やみ)()ちしてんだよ!」




女騎士

「よし、最後は私だな。うーん、世界がくっころで包まれて平和でありますように」




勇者

「ん? 他の奴らがアレだったから随分まともに聞こえるな……」




女騎士

「あと勇者が立派な女騎士に」




勇者

「ならねぇよ!」




おわり


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