魔王と女幹部のショートコント 2 勇者の代わり
魔王
「最近めっきり勇者が魔王城に来なくなったな」
女幹部
「魔王様さみしいんですか? 勇者が来なくてさみしいんですよね!?」
魔王
「何なんだそのテンションは。まぁ何というか、少しシックリ来ない感じはする」
女幹部
「私には分かっています。魔王様が求めているモノ、それは『ボケ』ですね!」
魔王
「そう、なのか……?」
女幹部
「ということで私がボケるんで、魔王様は力いっぱいツッコんでください」
魔王
「え、いやちょっと」
女幹部
「魔王さんや、ご飯はまだかえ?」
魔王
「(ボケ老人で来た……)お、おばあちゃん、ご飯はさっき食べたでしょ」
女幹部
「乾パン一個じゃ全然足りんわ! もっと食い物をよこせぇ!」
魔王
「どういうシチュエーションなんだこれ!」
女幹部
「それに最後の乾パンが支給されたのは1年も前じゃろうが!」
魔王
「どうやって一年間生きてたんだ!」
女幹部
「うーん、勇者のボケ方と何か違いますね」
魔王
「そうか? 意外としっくり来たぞ」
女幹部
「それじゃダメなんです! やるからには120%勇者になり切らないといけないのです!」
魔王
「限界の向こう側(20%分)は何なんだ」
女幹部
「ではいきます。魔王様、民間人をとらえてきました」
魔王
「ほう、連れてこい」
女幹部
「この、ミカンです」
魔王
「……」
女幹部
「民間人だけに、ミカンってね」
魔王
「……」
女幹部
「え? なんですか? 今すぐ裸になればいいんですか?」
魔王
「なんでちょっとキレてるんだ!」
女幹部
「じゃあどうすれば良いって言うんですか!」
魔王
「落ち着け女幹部。そうだな、勇者はもっとどぎついボケを繰り出していた気がするぞ」
女幹部
「なるほど……。魔王様、民間人を捕らえて参りました」
魔王
「ほう、連れてこい」
女幹部
「このネーブルオレンジです」
魔王
「さっきと変わってないじゃないか!」
女幹部
「もっと強いボケが欲しいって言うからネーブルオレンジ出したんじゃないですか!」
魔王
「誰がより酸っぱい柑橘類を出せと言った!」
女幹部
「分かりましたよ魔王様」
魔王
「何?」
女幹部
「結局はチンチンなんですね」
魔王
「ちn、なんてこと言うんだお前は!?」
女幹部
「だってそうじゃないですか! 私に無くて勇者にあるものといったらチンチンしかないじゃないですか!」
魔王
「『チンチン』連呼すな!そもそも私はそんな物求めていない!」
女幹部
「うう、どうして私はいつも勇者に勝てないの……?」
魔王
「女幹部?」
女幹部
「魔王様のバカ!」
魔王
「分かったから落ち着け」
女幹部
「このチンチン大魔王!」
魔王
「誰がチンコの大魔王だ!!!」
――女幹部は魔王城を飛び出していった!」
魔王
「おい待て!」
こうして魔王の女幹部を探す小旅行が始まるのであった。
おわり
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ちなみに1つ目↓
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