勇者と女騎士のショートコント 4 投獄
あらすじ
勇者と女騎士はくっころセミナーの主催者によって投獄されてしまっていた。
勇者「クソッ! どうしてこんな事に!」
女騎士「勇者、すまん……」
勇者「もういいよ、済んだことだ」
女騎士「勇者の寝ている間にクッコロニウムを注入し続けて本当にすまない」
勇者「投獄されたことについてじゃないのかよ。って今なんて言った!?」
女騎士「だから勇者の体内に毎日クッコロニウムを」
勇者「宇宙人かお前は!!」
女騎士「違う! くっころ星人だ!」
勇者「宇宙人じゃねぇか!」
女騎士「しかし参ったな。私は腹ペコだぞ」
勇者「なにどうでも良いことで悩んだよ!」
女騎士「心配するな勇者、クッコロニウムは人体にとってそこまで有害じゃない」
勇者「じゃあ有害なんだろ!?」
女騎士「お前にだけ投与したわけじゃない。自分でもクッコロニウムを打っていた」
勇者「マッドサイエンティストか!!」
女騎士「私はクッコロニウムこそ『くっころ力』を高める根源だと考えていたんだ。しかし私にも勇者にも何も変化は起こらなかった」
勇者「真面目っぽく言ってるけどお前超絶マッド野郎だからな」
女騎士「しかし最近夢にくっころ神と名乗る者が現れるようになった」
勇者「それ完全にクスリの幻覚作用だろ!!」
女騎士「しかし妙なんだ。そいつは夢に現れてはダンジョンの時と同じことを言う。勇者が『くっ』で私は『ころ』だと」
*第107部分 ダンジョン編 14 勇者と女騎士の6階層 参照
勇者「まさか、本物なのか……?」
女騎士「おい『くっ!』」
勇者「『くっ』て呼ぶな!」
女騎士「私の事はコロと呼んでもらって構わない!」
勇者「犬か! あっ戌年ですね今年!」
女騎士「おい勇者、ここを出たら一緒に私の家まで来てくれ!」
勇者「それは構わないが、どうしてだ?」
女騎士「私の屋敷の敷地内にある『くっころ神』の祠で直接お告げを聞きに行くためだ!」
勇者「新年早々ぶっ飛んでるなお前も」
セミナー主催者「ククク、気分はどうかねお二人さん」
勇者「あの、俺たちこれから行くところがあるんで出してもらえませんか?」
セミナー主催者「それは出来ないねぇ! 君たちは高濃度クッコロニウム保持者と呼ばれる特別な存在! この私こと『くっころ主』に選ばれたことを光栄に思いたまえ!」
勇者「なにその乙事主みたいな」
くっころ主「君たち2人にはこれから『クッコロニウム生成器』の養分になってもらう!」
勇者「実用性ゼロだろそれ!」
くっころ主「死ぬまで搾り取ってやるからな!」
女騎士「くっころ! どうしてこんな事に!」
勇者「お前がクッコロニウムを投与し続けたからじゃあ!!!」
女騎士「てへっ!」
おわり
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