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魔王と狂戦士のショートコント

狂戦士

「ヒャッハー!」



魔王

「また勇者か……、って誰だお前は」



狂戦士

「俺は天下の狂戦士ぃ! テメェこそ誰だ!」



魔王

「いや人の城に来て『誰だ』はおかしいだろう!」



狂戦士

「いいから答えろぉ!」



魔王

「私は魔王だ。立ち去らなければこの場でお前を殺す」



狂戦士

「魔王……えっ、もしかしてゲッペルボンバーさん?」



魔王

「違うわ! いや待て、何故その言葉を知っている?」



狂戦士

「やっぱりそうだ! いやいや、魔王ショップにはお世話になったぜ」



魔王

「あの店まだ続いてるのか!?」


※第40部分 勇者と魔王のショートコント 17 参照





狂戦士

「続いてるも何も海外進出してるぞ」



魔王

「グローバル企業か!」



狂戦士

「何を隠そう俺様も、ショップでアンタのファンになったタチだからな」



魔王

「……ちなみに何を買ったのだ」



狂戦士

「勇者のチンチン〇ウスパッド」



魔王

「アレお前が買ってたのか!?」



狂戦士

「ちゃんとおっぱいマウスパッドも買ったぞ」



魔王

「そんな物は買わなくていいんだ!」



狂戦士

「勇者の」



魔王

「ホモか!」



狂戦士

「あと『魔王の日めくりカレンダー』には随分(ずいぶん)助けられたぜ」



魔王

「私の日めくりカレンダー?」



狂戦士

「ああ。日付と一緒に魔王の格言が書いてあるんだ」



魔王

「いや、私はそんな立派な言葉を残した記憶(きおく)が無いんだが」



狂戦士

「俺様が特に気に入ってるのを教えてやろう。『ねぇ聞いて、私の布団から漬物(つけもの)(にお)いがするの』」



魔王

「言ってない! そんな事一切言ってないし私の布団は漬物の臭いなんてしない!」



狂戦士

(つら)いことがあった時、どれだけこの言葉に助けられたことか……」



魔王

「漬物に!?」



狂戦士

「そういうワケだからテメェの首を(いただ)くぜぇ!」



魔王

「切り替え早っ!」



――3秒後!



狂戦士

「グワーッ! 魔王強ぇ!」



魔王

「ふん、口ほどにもない奴め」



狂戦士

「こうなったら仕方ねぇ! 最後の手段だぁ!」



魔王

「ほう、自爆でもしてみるか?」



狂戦士

「弟子にしてください」



――狂戦士は土下座をした!



魔王

「は?」



狂戦士

「実は今、少しヤバめの奴から追われてるんだ」



魔王

「ヤバめの奴と言うと」



狂戦士

「く、口にするのも恐ろしいが……、一言で言うと『墓女』だ」



魔王

妖怪(ようかい)か」



狂戦士

「頼むよ! (せい)奴隷(どれい)にしてくれてもいいから!」



魔王

「せんわ! 気持ち悪い!」



狂戦士

「草むしりもするから!」



魔王

「うーん」



狂戦士

「むしった草はちゃんと食べるから!」



魔王

「ヤギか」



狂戦士

「届いた手紙も食べるから!」



魔王

「だからヤギか!」



狂戦士

「一発ギャグもやるから!」



魔王

「ほう、やってみろ」



狂戦士

「んー! ガペーゴ!」



魔王

「よし、帰れ」





おわり



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