表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/212

勇者と魔法使いと闇魔道士のショートコント 8 クリスマスの準備


勇者

「もうすぐクリスマスだな」



魔法使い

「私がプレゼントですよ勇者さんんんんんん!」



勇者

「テンションたっかいな」



魔法使い

「昨年のクリスマスは家に侵入してくるサンタを通報するくらいしか

やる事がなかったですからね」



勇者

(かわ)き切ってる上に陰湿(いんしつ)だな」



闇魔道士

「おい魔法使い、我にはプレゼントをくれないのか?」



魔法使い

「嫌ですよ。私より闇魔道士の方が年上じゃないですか」



闇魔道士

「いいではないか! いつも勇者だけ贔屓(ひいき)してずるいぞ!」



勇者

「みっともないぞ、オッサン」



闇魔道士

「誰がオッサンだ『アラサー』と言え!」



魔法使い

「そうだ、今年はアラサーがサンタクロースをやってみたらどうですか?」



闇魔道士

「誰がアラサーだ『お兄さん』と呼べ!」



勇者

「めんどくせぇなお前」



闇魔道士

「しかし何故我にサンタをやってみろと?」



魔法使い

「そんなのオッサンだからですよ」



闇魔道士

「オッサンと言うなと言っているだろう!」



勇者

「じゃあ加齢臭(かれいしゅう)



闇魔道士

「イジメか貴様ら!」



魔法使い

「でも闇魔道士がサンタをやった方が良いと思うんですよね。私がやったら『毒が入ってる』とか疑われそうだし」



闇魔道士

「確かに」



勇者

「確かに」



魔法使い

「それに勇者さんがサンタクロースをやったら、女どもの好感度が上がりそうで腹立たしいですしねぇ!」



勇者

「相変わらず(ゆが)んでるな」



闇魔道士

「はっ! という事は(われ)がサンタをすればパーティー内の好感度を独り占めできるというわけか!」



魔法使い

「そういう事ですよ」



闇魔道士

「ククク……。それなら仕方ない。(われ)が貴様らに極上の闇を味あわせてやろうぞ!」



勇者

「もらっても困るわ」



魔法使い

「そうと決まれば準備ですね」



勇者

「準備っていうと?」



魔法使い

「トナカイとか、白髪(はくはつ)白髭(ひげ)とか、とにかくサンタに見える恰好(かっこう)をしてもらうんですよ」



勇者

「結構本格的なんだな」



魔法使い

「まぁ死ぬ寸前まで拷問(ごうもん)してたら自然と白髪白髭になるから、そこは問題ないとして」



闇魔道士

「さらっと恐ろしいことを言うな!」



勇者

「そんでトナカイは?」



闇魔道士

「貴様もこんな時だけ話を流すな!」



魔法使い

「馬をレンタルしてきてトナカイの代わりにしてみます?」



勇者

「それだと結構金がかかるぞ」



魔法使い

「それじゃあ闇魔道士の下半身に動物の毛を張り付けて上半身はサンタの恰好をさせるって言うのは?」



闇魔道士

合成生物キメラか?!」



勇者

「いいね!」



闇魔道士

「よくないわ!」



魔法使い

「という事でズボン脱ぎましょうねー」



闇魔道士

「くっころぉ!」



おわり


お読みいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=onツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ