ダンジョン編 12 五階層に到着
――勇者以外のメンバーたちはダンジョン5階層に到着していた!
闇魔道士
「ここが5階層か……」
女騎士
「普通に街だな」
調合師
「冒険者たちがたくさん居る……」
狂戦士
「ヒャッハー! もう待てねえ! 俺は酒場に行ってくるぜ!」
闇魔道士
「ちょっと待て」
狂戦士
「なんだよ!」
闇魔道士
「我々は何か忘れてないか……?」
女騎士
「確かに何か重大なものを忘れてる気がする」
調合師
「お風呂の事じゃないかしら?」
闇魔道士
「それだ!」
女騎士
「ダンジョンガイドによるとこの階層には温泉が湧いているらしいぞ」
闇魔道士
「行って戦いの疲れを癒さないとな!」
女騎士
「じゃあ早速みんなで行くか!」
勇者
「……、おい待て」
――勇者が現れた!
闇魔道士
「ん? おお勇者。遅かったな」
勇者
「『遅かったな』て。待ち合わせに遅れた女か俺は?」
女騎士
「お前なら一人でも無事だと信じていたぞ!」
勇者
「ははっ! こっちも お前らなら俺を放って五階層まで進んでると信じてたぜ!」
調合師
「……勇者、なんか雰囲気 変わった?」
勇者
「そうか?」
水の精霊
「それは勇者が妾と契約しておるからじゃ!」
女騎士
「おおっ! 勇者の背中からくっころの精が出て来たぞ!」
水の精霊
「妾はそんな気味の悪いものではない!」
闇魔道士
「それで勇者よ、この少女をどこから誘拐してきたのだ?」
勇者
「誘拐してねえよ!」
水の精霊
「ふふ。この勇者が妾に結婚しろと強引に迫ってきたのじゃ……」
勇者
「結婚は迫ってねえよ!」
調合師
「雰囲気が変わったのはロリコンオーラのせいだったのね……」
勇者
「出してねえよ そんなもん!」
狂戦士
「へっ、てめぇもロリコンとは良い趣味してるぜ」
勇者
「いや、お前にだけは女の趣味をどうこう言われたくはない」
狂戦士
「んだと? 『生物学上メスなら誰でもOK』の俺様にケチをつけるってのかぁ!?」
勇者
「地球規模過ぎるわ」
調合師
「ねえ児童ポルノ法違反」
勇者
「どんな蔑称だよ!?」
調合師
「でも勇者にぴったり……」
勇者
「違うからな! 俺はロリコンじゃないからな!」
闇魔道士
「そうだぞ調合師」
勇者
「闇魔道士……」
闇魔道士
「ヒモで児童ポルノだから『ヒモ児ポ』にしよう」
勇者
「てめえ!」
女騎士
「ははは!」
勇者
「笑うな!」
狂戦士
「ヒモロリコンの方が語呂よくねえか?」
勇者
「お前も黙れ!」
女騎士
「ワハハ!」
勇者
「その笑い方やめろや!」
――勇者たちは5階層で一休みすることにした!
つづく
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