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初の戦闘

矢が舞い、怒号が響き、剣から赤い花が咲き、悲鳴が奏でられ、馬のいななきが響き、土が舞い、槍が舞う、人体が土とともにミンチになる…そう、ここ…ここ、こそが…戦場…生と死が共存する時、場所…

「ここが…戦場か…なんか、いやなところだな、おい」と、後方に目をやる。「そうっすね…」と、亀田が刀を抜く。

今、俺の周りには二十人の兵士が俺に付き従っている。俺たちの目標は、とにかく暴れて敵をかく乱することだ。だから、俺たちは騎馬に乗っている…俺と亀田以外…

「よし、そろそろ味方が押され始めた。いくぞ…」と、俺は命令を下す。そう、俺のやることは単純、敵に横からの奇襲をかけて敵の陣形を崩すことだ。ありえないほど簡単な仕事だ。

そして、俺たちは走り始めた。

「うおおおお!!」俺は、走る走る。徐々に敵が近くになってくる。容量は、同じだ…目の前で加速しタイミングをずらす。そのまま、剣を抜刀し敵を切る…俺は、そのまま足を止めることなく次の敵に接近していく。右に振りぬいた刀を無理やり左に向けて敵の左わきから肩にかけて切り裂く。それを繰り返しながら、突き進んでいく。その速度は騎馬兵と同じ速度でだ、斬って斬って斬りまくる。そのたびに、俺の周りには死の赤い花が咲き散っていく。

「はあああああ!!!」と、思わず声が出る。それは、自身が殺していることに魂が拒否を示しているのか…殺しを楽しんでいるのか…守りたいもののためなのか…生きたいだけなのか…もう、わからなくなることに対する戸惑いなのか…いずれかわからないが、声が出る。視界が赤色に浸食されながら、俺は前に進む。当然、相手も切ってくるがそれを鬼の尋常じゃない反応速度でよけ、カウンターの攻撃をする。しかし、それでもよけられないものもある。そこから、血が飛び出て俺の体を染めていく。

「ば、化け物‼・」と、相手が叫び逃げ出す。そこにおれは刀を振り下ろす。赤い血が飛び出る。それを顔に浴びてしまう。

それは、ほんのりと温かい。しかし、すぐに冷たくなり鉄のようなにおいがし始める。俺は、その匂いを肺いっぱいに吸い込み俺は口角が上がるのを感じた。

あぁ、おれは人を…人間を殺している。そのことで頭がいっぱいになり何も考えられなくなる。

「はっはっはっはあああ!!」と、ついには笑い声さえも戦場に響く。そして、俺は進路を横切る方から最奥の方へと変える。それは、赫邪鬼もそうだ。

部下はそれには気付くことなく離れていく。俺は、それには構わず突き進んでいく血を求めて…

ところ変わって、道三の本陣…「報告します。鬼は敵の本陣へと単独…いえ、もう一人の鬼を連れて進んでいきました。」と、部下の一人が道三に報告する。

「そうか…酔って、しまったか…」と、道三がつぶやくがすぐに道三の指示が飛ぶ。

「わが軍は、残党の片付けをしろ。しかし、鬼には近づくな!」と、言う指示が…

またまた、ところ変わって敵本陣…「報告します、敵が二人…鬼のような強さで接近中!!」と、部下の一人が言う。「うむ、仕方あるまい…大名クラスは、次元が違うからの…仕方ないこの中で四人行ってくれぬか?」と、土岐頼芸が言う。本陣の中で沈黙が落ちる。「では、私が行きましょう。」と、一人お男が立つ。それに続くように三人が立ち、編成が決まった。

 俺は走る。前方の敵を切り刻みながら。「や、やめろ…」と、敵の男がしりもちをついて倒れる。俺はそいつに近づき刀を持ち上げる。「お願いだ…頼む…助けてくれ…」と、男は徐々に下がりながら言う。

「……」と、俺は黙秘しながら刀を振り下ろす。グシャアアアと、血が飛び散る。

俺は自分の頬に飛び散った血をぬぐいながら刀を横に振り血をぬぐう。「兄貴、俺たちは…」と、亀田が聞いてくるが俺にはその声がすごく遠いいところから聞こえてくるように感じる。そして、俺はその声に耳を貸すことなく歩いていく敵の多いいところへ。

「そこのお前、待て!!」と、俺に静止の声がかかる。そちらに目をやると男が四人、刀を抜いてたっていた。「……」「止まったが、反応はなしか…気味の悪い…それに、あの額にある角…明らかに人間ではないな…」と、先頭に立つ男が言う。

俺は、それに切りかかりで答えた。「がああああ」と、叫びつつ切りかかる。


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