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気づき

あたしの


アタマの中が


本当に


くるってしまうまで


あたしは

あたしでいることを認め 


あたしの

オモイノ ままに 進んでいく


けっして

諦めたりなんかは


絶対に シナイ


この舞台のまくは

今あげられるのです


さあ イッツ ア ショウタイム


           ★

うさみ旅館を訪れた、

あの、冷たい雨の降る日から、

いったい何日が過ぎたのだろうか。


北向き特有の、心地よい薄暗さの中、

暖かいベッドから起き上がり、

私は、机の上の煙草をとり、

マッチで火を着けた。


外の様子を知りたくて、机の上にある、

腰窓のカーテンを、少しだけ開けた。


明るい光が差し込み、薄暗い寝室は一瞬にして、

満たされていった。


窓から見える限り、

雲一つない青空が広がっていた。


この日は、仕事を入れず、

一日をのんびりと過ごそうと、

なんとなく決めていた。


いつもなら、稼ぎ時の土曜日に休むことは

ほとんどなかった。


前もって用事があるときは別だが、

特に大事な用があったわけでもなく、

なんとなく土曜日休むのは、

自分でもめずらしいな、と考えていた。


というのも、

私は、土日に休むことを好ましいと、

考えていない人間なのである。

第一の理由は、なんせ人混みが苦手であること。


簡単に言えば、道は混んでる、

行きたいレストランに、待たなければ入れない、

街中を歩く時、

人を気にしながら歩かないといけない。

と、よくある理由。


この説明をして、少しにやにやしながら、

へぇ、と答える人間。

私は、いけすかない。

そのにやにやの裏には、


まぁ、あんたもまだ1人でいるんだから、

 強がりぐらい言わせてやるよ。


的な声が、私の頭蓋骨の中に反響する。

私は、必死で顔に出さないように、


この仕事は、週末が稼ぎ時なので、平日の火曜とか水曜とか休みで、私にはちょうどあってるんです。


と、補足をして、会話を終わらす。

と、いう手段にでるのだけれど、

なんだかイラッとさせるその人から、

早々に遠ざかるのが、手っ取り早い対処法だ。


さて、第二の理由は、


        ★

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