気づき
あたしの
アタマの中が
本当に
くるってしまうまで
あたしは
あたしでいることを認め
あたしの
オモイノ ままに 進んでいく
けっして
諦めたりなんかは
絶対に シナイ
この舞台のまくは
今あげられるのです
さあ イッツ ア ショウタイム
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うさみ旅館を訪れた、
あの、冷たい雨の降る日から、
いったい何日が過ぎたのだろうか。
北向き特有の、心地よい薄暗さの中、
暖かいベッドから起き上がり、
私は、机の上の煙草をとり、
マッチで火を着けた。
外の様子を知りたくて、机の上にある、
腰窓のカーテンを、少しだけ開けた。
明るい光が差し込み、薄暗い寝室は一瞬にして、
満たされていった。
窓から見える限り、
雲一つない青空が広がっていた。
この日は、仕事を入れず、
一日をのんびりと過ごそうと、
なんとなく決めていた。
いつもなら、稼ぎ時の土曜日に休むことは
ほとんどなかった。
前もって用事があるときは別だが、
特に大事な用があったわけでもなく、
なんとなく土曜日休むのは、
自分でもめずらしいな、と考えていた。
というのも、
私は、土日に休むことを好ましいと、
考えていない人間なのである。
第一の理由は、なんせ人混みが苦手であること。
簡単に言えば、道は混んでる、
行きたいレストランに、待たなければ入れない、
街中を歩く時、
人を気にしながら歩かないといけない。
と、よくある理由。
この説明をして、少しにやにやしながら、
へぇ、と答える人間。
私は、いけすかない。
そのにやにやの裏には、
まぁ、あんたもまだ1人でいるんだから、
強がりぐらい言わせてやるよ。
的な声が、私の頭蓋骨の中に反響する。
私は、必死で顔に出さないように、
この仕事は、週末が稼ぎ時なので、平日の火曜とか水曜とか休みで、私にはちょうどあってるんです。
と、補足をして、会話を終わらす。
と、いう手段にでるのだけれど、
なんだかイラッとさせるその人から、
早々に遠ざかるのが、手っ取り早い対処法だ。
さて、第二の理由は、
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