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キッチン6L(large)D(でっけぇ!)K(キッチン)!

本日の議題『26歳は女の子か、おばさんか」


ここは一旦感情的になりましょう、26はまだまだ若いです!

これこそ人によるというやつですね、おまかんですよ。周りの女性方を見て認識を改めてきてください。


「それにしても二年って、実感が湧きませんね」


歳を取ると時間が経つのが速くなると言いますが、二年は惜しいですね。人生で最も脂の乗った時間なのに、私の人生をざっと振り返ってみましょうか。


子供の頃に観たドラマでシェフに憧れた私は、中学を卒業して師匠のもとで五年間修行。自立しようと人手を集めていた際、当時不登校の高校一年生をやっていたイスルを親御さんから確か200万ほどで買い取りました。そのせいで資金がギリギリでしたがオープン自体はなんとかできまして、集めたスタッフ達と頑張って遂には料理人の最高栄誉たる金星級の称号をゲットした。


あの3年間は私の人生で最も尊いものだと、一切の迷いなく思える。

それを二年スキップなんて、もったいないですね。まったく。


「もう一度、同じ舞台に上がりたいですね。いえ、上がりますよ私は」


それが人間なんですから、幸せになるために生まれてきたんですから。

たかが二年で人生が詰むなんて不可能なんですよ、人間なんですから。


「そうと決まれば動き回りますよ一!」


調理場は戦場です。

ゲストに出来立てを最高の状態で提供するのがプロとしての仕事。

料理人として、そのための体づくりは当たり前です。


「まずは筋トレから、ミュージックスタート!」


イスルから借りた(許可なし)パソコンで音楽をかける。

床に寝そべり、膝を90度に曲げて固定。この際足に重りを乗せることで足筋増強、体幹も強くできます。そして腕はツタンカーメン、勢いをつけラクしようとした人は足の重りを1キロ増やします。

このあと腕立て太もも体幹指トレ柔軟足裏もありますからとっとと終わらせますよ!




「で、こうなったと?」

「助けてくださいイスル〜」


肉は叩くと筋繊維が破壊されて楽らかくなりますが、人間にやるとただ痛いだけなのでやめましょう。まったく、誰が私をこんな筋肉痛にしたてあげたんですか!


「自分なんです料理長、まだ若い頃みたいに動けると思わないでください!」

「っ!?そんな元気すぎるお年寄りを宥める時みたいなこと言わないでくださいよ!」

「ならもう少し後先を考えてください!」


...ほら、やっぱり人は二年ぐらいじゃなにも変わらないじゃないですか。少し刺々しくなった今のイスルも、あの頃と同じ良いツッコミをしてくれる。

真面目にサボり、優しくイタズラをして、図々しく甘えてくる。これこそがTHEイスルですね!


「まったく、そんなことよりご飯にしましょうイスル。私はお腹が空きました!」

「...もしかして作ってくれたんですか?」

「いえ全然?あなたが作るんですよ?」

「……」


な、なんですかその手は?なんで無言で近づいてくるんですか!?

ひとまず距離をってイタタタ!筋肉痛、あなたもですか!!


「ペチン」

「ぺう!」

「動けないって言うから運んであげますよ料理長」

「デコピンはいらない...」

「なんのために俺が今日早く起きてデコ出しヘアにしたと思っているんですか。このためですよ」

「こんなことのために!?」


まったく、今日起きた時びっくりしましたよ。なにもしてないのにいつもの自分の髪型になっていたんですから!自分でやるのめんどくさいので毎日やって欲しいんですけど!!


脇に挟まれ移動、キッチンの椅子に座らされる。


「まぁまぁ、いやー楽しみですね。一体なにを作ってくれるんでしょうか」

「ちょっと時間が遅いので時短で作りますね」

「構いませんよ、美味しければ」


この二年で成長したイスルの実力、魅せてもらいましょうか!


1、ボッドでお湯を沸かし鍋3割ほど入れます

2、ご飯パックのご飯部分が下になるよう入れ、いい感じになったらご飯を鍋に移します

3、少し煮込んだのち、塩、味曜(消費期限切れ)、卵ないや、梅干しで味付けします


「召し上がってください、料理長!」


4、イスルを引っ叩きます


ちなみに味は悪くもない、二日酔いの体にお味噌が効きますね〜

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