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夜食は戦争なんですよ、自分との

書き溜めを1日で排出しちまったゾ

………お腹がすきました。

あの人風に言うなら腹が、減った…。とでも言いましょうか。


「起きて考えることがこれとは、我ながら食い意地張ってますね」


しかしここはどこでしょう? 私の家じゃないですね、おそらく病院でしょう。

病院にしては随分と暖かみのある布団を退け、ベッドに座る。

意識が覚醒してくると、このひもじさも大きくなる。


「今は1時ちよいですか、それはお腹も空きますね」


猫型時計で時間を確認、微妙な時間です。

この時間に看護師を起こすのは忍びない、寝て朝まで待ちますか。


「腰が痛いですね~!足もプルプルして非常に怖い!」


まだ二十五歳なのに手すりを使わないと階段を下りれないとは、屈辱!

この歳で後期高齢者扱いをされると多分普通に傷つきます。ていうか私は傷物になりますよねこれ!!結婚できなかったらどうしてくれるんですか!誰か責任取ってくださいよまったく!!


そんな怒りを力にしてキッチンに到達。

キッチンで一番興味を唆られる物といったらそれは冷蔵庫です。

それぞれの家庭の個性が出る冷蔵庫は世界で一点物、もはや芸術だ。


「突撃、誰かの冷蔵庫チェックー!!」


気分は宅配で待ち遠しくしてた品が家に届いた時のようだ。

黄ばみのない綺麗な白の冷蔵庫に手をかける。いざ、オーペン!!


……な、なんですかこれは!?

酒酒酒っ!ここまで終わってる冷蔵庫初めて見ましたよ!

野菜室っ!は結構ありますね、マトモです。


再び冷蔵庫を確認、酒と炭酸水しかないですねまったく。

ですがチルド室にはいくつかお肉がありま…期限切れてるんですけど。

唯一の鶏肉を救出、もも肉ですね。


あとわさびやからしと薬味は揃ってるのがいい味を出しています。

私も若い頃は貧乏だったので塩わさびとかからしマヨで飲んでましたね〜


カシュ グビッ カンッ


「鶏肉のビール煮込みを作りますか!!」


まずは鶏ももの下処理をしましょう。

木と黒のまな板、使うのはもちろんくろ板。黒板ではない。

木のまな板はそれを使う料理人が丹精込めて大事に育ててきた我が子同然の存在。それを勝手に使うなんてもはやアレですよアレ!!


む、お腹が空いているせいで頭おかしくなってきましたね。

これ以上の失言をする前に速く作ってしまいましょう。


まずは鶏ももから余分な皮と脂を取り除きます。

火をかけた時に縮まむよう筋繊維を断ち、食べやすいサイズに切る。

そして焦げにくそうな鍋に油とニンニクチューブ、鶏ももを入れ火をかける。


次に玉ねぎを細切りにして鍋に投入、甘さを出すために少し炒める。

焦がすと重い料理になるのでそこそこにして、ビールを入れる。

味付けは塩胡椒適量、オリーブオイル適当、野菜が少ないので砂糖をちょい。


しめじ、エリンギ、マッシュルーム、舞茸などキノコ類があればここで。そして最後にパセリを踊らせ彩を持たせます。

人参やプチトマトなんかがあると栄養的にも見栄えにもいいですね。あまり多くを入れても味がブレますが。


棚から大量にストックしている割り箸を一つ拝借。

ちなみに丸いやつを拝借しました、多分お高いお店のやつです。


「いただきます!」


まずは一口、天を仰ぐ。

次に二口、椅子の上で暴れる。

ほろっほろの鶏肉とビールと肉の旨みを吸ったとろとろの甘い玉ねぎ。じっくり火をかけたのでビールの苦味もなく、食べやすいので手が止められません!

あぁ、これは飲みたくなりますね〜


カシュ

_________________________


酒くさい、朝からなんなのダルいな。

一晩寝たんだから消えててよ、まったくさ。


寝転んで、心の中で悪態を吐きながらスマホを手に取る。

レシピサイト、ゲーム、動画、ニュース...電源を切る。

少し目を瞑って指紋でパスワードを解く。

そして画面を見るが、目が疲れるからやめる。

でもまたすぐにスマホを触って、今度はゲームを開いた。けど起動音がうるさいからやめた。


なんもやる気が出でこない、せっかくの休みなのに嫌になってくる。

…とりあえず飲んでさっぱりするか。


体に掛かっていた布団をベッドから落とし、起き上がり伸びをする。

段々意識が覚醒してきて、とある物が視界に入った。


「俺は昨日一滴も飲んでいない...!」


机の上には睡眠薬の錠剤が入った瓶があった

酒とこれの飲み合わせの悪さはピカイチ、そして俺は昨日薬を飲んだ。

ならこの酒の匂いは誰のものなのか。


この家にはあの人がいる。ずっと眠り続ける俺の恩人が!

もしこの家に強盗でも入り込んで来たなら...!


「料理長、リネア料理長!!」


手元にあったマカロフを手に扉を開け放つ。


「げはっ、いったぁーーい!!」

「え?え、あえ?え?」


薄い紫の髪、女性にしては高い背、この喧しさ


「やっと、起きてくれたんですね料理長...」

「扉で頭ぶん殴られたら誰でも起きますよ!!」


ダメージが大きかったのかふらついて立ち...この人酒くさくない?

床を見てみるとビールの缶が二つ転がっている。

だからふらついてるのか、相変わらずクレイジーな人だ。


「それにしても雰囲気が変わりましたねイスル。恋でもしたんですか?」

「二年も経ちましたから、多少は男らしくなりますよ俺も」

「オレ!?ついにグレましたねイスル!あと二年ってどういうことですか!?」

「...今は2051年4月27日です、あなたは約二年の間昏睡状態だったんです」


うーん、眠いのと酔いで理解できない。あっ、これは夢ですね!

誰か7時45分になったら起こしてください…zzz

新キャラ

Rabillon Linea〈ラビヨン・リネア〉

薄紫の髪と眼 性格:雑 趣味:読書、運転

Isul Alexandra Levitan〈イスル・アレクサンドラ・レヴィタン〉

象牙色の髪と赤の眼 性格:サボり魔 趣味:掃除、収集


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