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この世界には変革が必要だよ

錨をサーフボードのように雪を掻き分け進む。

国境までの距離200m、面倒くさいからゴリ押しさせてもらう。


「『抜錨』」


本来こちらの世界に存在しない私は、錨をこの世界に下ろすことで存在を維持している。だから錨を抜けば私は完全不干渉の存在となり、スーパーロスのラスボス的敵の『権現』の魔法を通り抜けることができる。


「祖国に密入国なんて変な感じだけどね」


うぃー、そして国境越え。またまた密入国に成功。

そしたら入管法違反、3年以下の懲役または300万円以下の罰金。

これにビビるようじゃ私みたいな立派な犯罪者になれない。ならない方がいい。300万を使って家に有線LANケーブルを通した方がいーさ。イーサネットだけに。


『錨』を直線するようにして自走化。銃を頭の下に敷く。

心臓部にカイロをぺたり、舞台を整えられた。


「よし、寝る」


さらに私レベルになると犯罪犯しながら余裕で寝れる。

パトカーの音どころか消防車の音を聞いてビビってるようなちょい悪ポーピーとは次元が違うのだ。もちろん君たちが上で私が下、当然の事だ。


あと私は別に寝たくて寝る訳じゃない。寝なくていいなら寝たくない、なんなら既に十徹している。睡眠が趣味とか言う奴の思考が理解できない。

つまり正確に言うならこれは強制シャットダ………


_______________________


さぶさぶさぶ!なんでこんな寒いんですか!

新人は始業開始三十分前に来て雑用をこなすのが常識でしょう!

あと例え新人じゃなくても暖房くらい付けてくださいよ!

−41℃の中仕事なんてできる訳ないでしょう!


外から電気がついているのは確認済み、裏は取れているんですよ!

私は中の人間をビビらせるため大袈裟に音を立て休憩室の扉を開ける。


「こんな寒い中で何やって…」


バタンッドタドタドタゴダゴダ


「ふぅ〜」


ナニ事務所で盛っているんですかあの男二人は!?

新人を妙にガタイのいい男が押し倒していましたよね!あんなガタイのいい新人雇いましたっけ!あの血はそういう事なんですか!?

しかしなぜ職場で...いや、職場だからなんですか!!職場だからこそなんですかー!?


「…何してるんですか料理長?」

「あっ、イスルおはようございます。今日は早いんですね」

「時間ギリギリまで車で寝ようとしてたのに、料理長が大声で騒いでいるから気になって見にきたんですよ」


む、それは悪いことをしてしまいましたね。混乱もあり変に昂ってしまいました。

ですがイスルが来てくれたのは行幸、彼も一応男手ですからね。

あの部屋に一人で入れるほど私の芯は図太くありません。


「一応とはなんですか、ちゃんと男ですよ僕も」

「そ、そんなことより外は寒いですよね。早く中に入りましょう!」

「うーん、怪しいですが寒いのも事実。あったかい室内で考えますか」


へっ、釣れましたね。相変わらずの寒がりです。

イスルを先頭にして再び事務所に突入。

初めのうちは警戒して預かり猫みたくシャーシャー言ってましたが、暖房のついてない廊下はさぞ寒いでしょう。私もめっちゃ寒いですし。

寒がりのイスルは無言になって小走りする、私もイスルを追いかける。


そしていつもみたく暖房の効いた休憩室に入ろうとするイスル。

冷たいと言いながらドアノブに触れる。

…固まりましたね、凍結したんでしょうか。


「ねぇ料理長、僕この部屋に入りたくないんですけど」

「な、中には誰もいませんよ。ガタイのいい人とかヤバそうな人とか」

「つまりガタイのいいヤバい人がいるんだね。それくらいなら僕でも倒せるよ!」

「流石イスルです、これで今日の営業もできそうですね」

「ふふん、そんじょそこらのチンピラに僕が負ける訳ないじゃん」


ガチャバタン


「聖遺体じゃないですか料理長!!!」

「ええー!?」

「うーわ、わざとらし! あんな肩幅でかい人間がいるはずないじゃないですか、戸愚呂弟くらいですよ!!」


流石に大袈裟だ、織田信長くらいしかなかったはず。

それよりあの肩幅が聖遺体なら新人くんはどうなるんですか!!

私が雇った彼が私の店で死ぬなんて、私は許しませんよ!!


「このままだと僕らまで死にますよ、軍を呼びましょう」

「ぐ、ぐぬぅ。それしか、ないですか」


…仕方がないですね、私の我儘よりも従業員の命の方が大切。

はぁ、この後の処理を考えると頭が痛くなってきます。

警察、軍、保健所、従業員、お客様、新人の家族、土建屋。

料理人の仕事じゃないですよ、まったく。まったくもう。


「傭兵制度があればもうちょい楽なのに、国はどうして無くしたんですかね」

「どうせ軍のくだらないメンツとかでしょう。いい迷惑ですよまったく」

「そんなこと言ってたら粛清されちゃいますよ、料理長」

「まったく、今の時代にそんなのがあったら大炎上でしょう。まぁ対応が遅いくせに傭兵制度を解体する浅はかな…」


その瞬間、意識を刈り取られるような爆音が聞こえた。


「料理長!起きてください!!」


まったく、いつも休憩時間ギリギリまで、寝てるあなたに……

雪屋スアレス解説


ボタンを押し続ける→電気ピカ  指を離す→電気シュ

これが錨の抜き差しで錨を差している時だけスアレスは存在する。

ただこれを長時間やると錨が巻き戻って元の世界に戻される。

スアレスが元の世界に戻るとホシモチ達が住むこの星が消滅する。

(死亡、魔力切れ、廃人化、モルントルンの死亡でもこれは発生)

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