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目ん玉かっぽじって見られたら怖いよね

うまいと言えば私は出陣餅が好きでね、信玄餅の亜種、好きぃ

...『飛願』


「...うるせぇよ、急かすなカス」


あぁ随分とやってくれたもんだ、右手が真っ黒だぜ。

状況確認、記憶はある。

腰に着けた銃がない、鉄パイプもない。

マツバと名前知らん奴が学長殿と戦っている。

魔力は黒...さっきの青い魔力は一体...?

立ち上がろうと視点を下に向けると人の形をした物が見えた。


「っ!こいつは人参か!」


呼吸はある、心拍もある。

だがやばいだろこれ!全身大火傷だ。

この火傷は私でも生き残れる自信がない、おそらく内臓まで丸焼けだ。

残念だがさよならだ、せめて名前くらいは調べてやるから安らかに眠れ。


...こいつはなぜポケットに手を突っ込んでるんだ?

普通死にそうになったら体や頭を守ろうとするだろ、何かあるのか?

私はその手をポケットから引き抜いた。

出てきたのは水色のスマホ。液晶はバキバキで何も見えない。

いや、声がする。無視してもいいがその声の必死さに心打たれてやるとしよう。


「ホシモチ!返事して!」

「誰だお前、何してる」

「この声はゴーストランド!あなたでもいい、私の指示を聞いてください!」

「悪いが私は誰の命令を...」

「あなたの名前を私は知っている!これで伝われ!」

「...分かった、命令をくれ」


武器、車留めを引き抜く。

暴行武器を選ばずとよくぞ言ったものだ。


「あれの意識を奪うだけでいいです、そして目が覚めるの待つ」

「待つだけか?」

「待つだけです」


だけらしい。

車留めを握り潰し破片をぶん投げる。


「雑魚どもは引っ込め!!!こいつは私がもらう!」


『飛願』!攻撃を飛ばす魔法。同時発動数は50、射程は30m。

破片に付与、破片の弾幕プラス50の石嵐だ!

だがこれは学長殿ごと飲み込む黒球で防がれる。


「私相手に数で押すことは不可能、質は量を凌駕する」

「りょうだけにか、はっはははは!!!」


Najlepsza noc!神はここに生まれた!

天よ聞け、地よ耳を傾けよ!それを背くなら、剣の餌食となれ!!


「顕現せよ『ボーヴィズィースク』!」


何物でもなく、何物でもある。

全ての可能性を内包する変化しない剣。


「król!デューーダ!!」

「っ!これは...!知識の引き継ぎが出来ていなかったという事か!!」


周囲を旋回していた黒球が集まり学長殿を取り囲む。

そして急激に膨らむ、放置すれば病院ごと飲み込むだろう。

剣に魔力を流す、刃がペリペリと剥がれ銀の魔力を散らす。

ダッシュ!そして前方向に勢いをつけ跳び横に蹴り体を横に回転させる。


ボーヴィズィースクは変化しない剣。

黒球に触れようとなんだろうと姿が変わる事は絶対に無い。

剣はドリルのように黒球を抉って穴を開ける。


「こんばんわ、学長殿」


剣を解除。

学長殿の頭を掴み膝に叩き付ける!

足払い、腹かち上げ関節を殴り地面に落とす。

背中に足を置いて呼吸を確認、気絶しているな。


「終わったぜ!...分かるな?」

「私から君の名前をバラすことはない、神に誓って」

「はっ、どうせ神なんか信じてねぇだろ。ご機嫌取りはやめろ」

「本音は?嬉しいんじゃないの〜?」

「自分が接待されているのが分かって喜ぶ奴とかいねぇだろ普通。あくまで対等だ、その方がお互い健全だろ嘘吐き」

「その暴言が一番健全でないと思いますけどね」


チッ、ガチで誰だよこいつ。

私と名前を知っていて、学長殿の異変に関して既に情報を掴んでいる。

まさに神業だ、こんなことできる奴なんて一人も知らねぇ。


「そうだ、私は学長殿を無力化した。対等の関係だ、この事件について全て教えろ」

「借りは無くしておいた方がいっか、教えてあげる。まず前提としてモルントルンさんは四つの魂がある。黒白赤青、みんなが知っているのは白のモルントルン、魔法は『光風』だった」

「学長殿の魔法は『仕舞』だろ、黒に触れたものを収納する魔法だ」

「少し違うね、正確には黒に触れたものを一の形、光にする魔法だよ。黒は光を吸収する、それが仕舞いこんだ風に見えていただけだよ」


なるほど合点がいく。

なぜこいつが学長殿すら知らない事を知っているのか謎だが...いや学長殿は知っているのか?知っていて嘘をついた?だがそもそもこの話には一つおかしな所がある。


「普段の学長殿がその白とかいうのなら、どうして『光風』を使わないんだ」

「使えないんだよ、『仕舞』は黒の魂トランプトンが持つ魔法だし」

「つまり本来一つが表に出ているはずの魂が抑え付けられて混ざったのか?」

「そしてある事が原因で白が負けて黒が強く出た、これがこの事件の原因だよ。そうそう、さっきの爆発は青の魂スーザフォンが出てきたせいで起きたものだから他の敵とかはいないよ」

「青はなぜ出てきたんだ?」

「ランダム」


...はは、今日は散々クソクソ言ってきたがそれが一番クソだな。

なんだ、最初に人参が黒を倒して、ランダムで青が出てきてなんか死んで、またランダムで黒が出てきたってことかよ。

はっ、ははははは


「クソッタレかよこの女!!!じゃあこいつが起きても!」

「白が出てこないとまた戦闘だね、頑張ってゴーストタウンなら出来るよ!」

「クソがぁあああ!!!」


トドメ刺すか、刺したくなってきた。そもそもこの依頼金もらってねぇし刺してよくねぇか。いやいいだろっ!すっくらピーと寝やがってコンやろ!


「こいつの腕の下にブービー仕掛けて動いた瞬間ぶっ飛ばすのはどう思う?」

「やめろゴースト、その人を傷付けるな」

「オメェに言ってねえわマツバ、どう思う電話のお前」


あぁ無視かこのクソ、電話を確認する。

画面バキバキで見えね〜バッテリー切れか?

つまんね、学長殿が起きるまで暇だ。こいつで遊ぶか


「ようクソマツバ、生きてやがったか」

「なんとかな、お前がくれた銃はぶっ壊れたが」

「あんなん拾いもんだ、だが物は物だ。赤字だぜこの仕事、気に病みやがれ」

「あぁ貸し一だ」

「ケチくさっ!?私のこの状態見てみ!?」


腕は真っ黒焦げだし素肌晒してたとこは火傷で赤いし無理な回避で掌は血塗れだ。


「あぁ貸し一だ」

「相変わらずだな、まぁいいが。さてと、魔力を集めろマツバ」

「?分かった」


タフな学園長のことだ、そろそろ起きるだろ。

白が出るか、青か赤が出るか。

果たして私は9時からの次の依頼に間に合うのか!

違約金だけは払いたくねぇ〜!

○ホシモチのスマホ

傭兵就職記念にモルントルンが買ってあげたスマホ、ではない

彼女は既に『適応』との闘いで一台壊しています。

その時は補償でなんとかなりました、けど一ヶ月で二台ですね。

ホシモチ(スマホ)のライフはゼロです。厳しいですね

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