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矮星襲来

有効射程を聞き忘れたのを思い出した時はどうなるかと思った。

だがテーザー弾は無事命中、モルルンの体は地面に倒れた。

銃にセーフティを掛ける、戦いは終わった。


「先輩ー!」


敵の意識と共に黒球も消えてみんながこちらに向かってくる。


「体に変化はありませんか?」

「いやー大丈夫とは言えないかな、けれど生きてるよ」


私はハナメちゃんを抱き上げる。

柔らかくて可愛らしい、食べちゃいくらい。

私が言ったら冗談に聞こえないか。


「キンジ君も抱っこしてあげようか?」

「俺は15ですよ、ほぼ同い年にされる歳じゃないです」

「そうですよね、兄さんが先輩を抱き上げないと」

「...帰ったら覚えとけよ」

「先輩!兄さんは超優良物件なんですよ!」


メノンちゃんが私の腕から離れてキンジ君の元駆け出す。

とてもいきいきしている。戦いの後の余韻。

この空気が私は好きだ。


「...そういえばスーの声がしないなぁ」


腰ポケットに入れていたスマホを取り出す。

充電残り12%、電話は繋がっているが声は聞こえない。

このテーザーの電気で充電...


「ショック体勢!!!」


足と頭を丸めて地面に張り付く。

そこで私の意識は途絶えた。


───── ───── ───── ───── ───── ─────


「手錠あっかマツバ?」

「俺は学園の理事長だ、そんな物持ってる訳あるだろ」

「それをいたいけなメスガキに使ってベロペロしてんのか、このロリコンめ!!」

「侮辱罪だぞこのやろ」


たく、相変わらず反応がいい奴だ。

打てば反撃してくるサンドバッグ、噛めば噛む程旨味の広がるジャーキー!

最高のおもちゃだ!


雑談を交わしながら学長殿を拘束。

護送車が来るまで待機だ。


「それでどうだった」

「何がだカス?」

「流れるような罵倒、あのオレンジの髪の子だ」

「あぁ〜と人参な、確かに強ぇな」


寝てたところを電話で叩き起こされて依頼されたこの仕事。

成功報酬200万のみの安い仕事。

断ってもよかったが他でもないマツバの頼みだ、優しい私様は無償で受けてやった。


だが面白いもんが見れた、マツバのゲームコレクションは守られた。

いつも腑抜けた顔してやがる学長殿がカスみたいな喋り方してんのは爆笑もんだ。それにあの人参頭は久々に動ける馬鹿だった、名前ぐらいは覚え...


「マツバ構えろ!いや撃て」


GLX付きのARX160、私が鹵獲したやつをマツバに持たせた。

両足に1発ずつ、左腕に2発撃ち込んだ。


「魔力が集まってる、殺すぞこいつ!」

「やめろ!この人を守るのがお前の依頼だろ!」


速い速いなんだよこれ!

こんなもん空気を入れ過ぎた風船だ、爆発するしかねぇぞ!


「マツバ魔力の入力!私が出力する」


魔力シールド形成!密度ギチギチにしたエグいやつだ!


「ショック体勢!!」


爆発!青い魔力だと!?こいつの魔力の色は黒だろ!

今までで一番の腕への負荷、音が聞こえない鼓膜が持ってかれた。

姿勢を下げシールドを逸らす....ちくしょう.......


───── ───── ───── ───── ───── ───── ────


モルントルン学長の異変はあの日、愛しい人に会いに行くと言って病院に行ったあの日から始まった。


水曜日、当日に出された有給届けを承認して浮かれた学長を送り出した。

そして木曜日、学長が来ない。

だがその時はあまり気にしていなかった。

あの人は「私の魔法で学校に瞬間移動出来るから余裕余裕♪」とか言ってよく寝過ごす。よくある過ぎるパターンだ。

一度それを叱ってみたら拗ねてしまい、際どい寝巻きで学校まで飛んできたことがあった。そんな事もあり俺は学長の遅刻を厳しく言わなくなった。


「だとしても遅過ぎる」


もう2時だ。

無断欠勤?なくはないが珍しい、あの人は教師を娯楽でやってるから。

事件に巻き込まれた?あの人を足止めできるなら人間がいるなら雇ってやるから来い。

俺は出勤簿に線を引いた。

その次の日も次の日も休みを挟んで次の日も次の日も。


「ボコボコにしますよモルントルン学長」


まずい、お気に入りのボールペンを折ってしまった。

まぁいいだろう学長に払わせる。


「これより一週間学校を休みにする、もちろん成績とかは気にしなくていいからね」


最近街でこんな噂を聞いた。

「赤い霧に近寄るな」

またこんな話もある。こちらは5年前くらいから広まっている。

「黒い悪魔と白い悪魔」

白い悪魔は不明だが黒い悪魔は当然モルントルン学長のことだろう。

魔法『択一』、二つのものからその中の最適を選ぶ。

ただこの魔法弱点もある。それは最適が俺にとって最適ではない事もあることだ


学長が最後に訪れた病院か、事件が多く起こる貧民街か。

どちらを探せば学長は見つかる。

結果は貧民街、マカロフを持って突入。

友人ゴーストの尋問術で情報を聞き出し赤い霧の正体に近付いて行った。


だが失踪から9日後、知らない番号から電話が掛かってきた。

普段なら出ない、だが情報を求めて電話に出た。

明るい、ギャルといわれるような声が聞こえた。


「やっほー土倉くん!君の尊敬する学長は預かった、返してほしくばH&Eの病院にくるのだな!わっはっはっ!」


確実に仕留める。最恐の傭兵『廃墟の斬凱』、ゴーストタウンの力を見せてやれ。

・モルントルン  排出率50%

白の??? 『光風』: 全ての障害を遮断、不死、治療、

・トランプトン  排出率20%

黒の??? 『仕舞』:触れた物を一に戻す魔法

・スーザフォン  排出率28%

青の??? 『矮星』:記憶の破損により不明

・ユニアシアン  排出率2%

赤の??? 『救星』:観測者の死亡により不明

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