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花園万頭のアイスうましかて

「コイツの魔法、地形破壊が半端ねぇ!取り敢えず広い場所まで追い込むぞ!」

「それはいい計画だ、作戦は?」

「無い!」


これがモルルンの本気っ!桁違い!

触れた物を消滅させる黒い球が三つ、動きはそこそこだけど強い。

そしてモルルン、いや違う。コイツはそれに触れても消滅しない。

無敵と消滅、強くない訳がない!


「私も武器が欲しい、ハナメちゃん何かない?」

「今はこれくらいしか...」


ハナメちゃんがホルスターから抜いたのはベレッタだ。受け取って状態を確認。

スライド部分が割れてる、それに引き金も軽くて苦手だ。

ここまで銃を壊すのはスーくらいだ。それにマガジンも一個、心許ない。


「ありがとうハナメちゃん、あとは任せて」

「ご武運を、先輩」


『偽装』煙、おそらく味方の二人に合わせてモルルンに接近する。

ベレッタのマガジンを変えて足下に数発撃つ。

だが足遣いだけで動く事なく平然と避けられる。

むっ、あの銀髪の人足速いね。今の一瞬でモルルンの懐に入った。


「私相手に接近戦とはいい度胸だなゴーストタウン!」

「正直ビビってるよ学長殿」


敵の武器は黒い鞭。

対して白い髪の女の人は鉄パイプ。

しなやかな鞭の攻撃を全部避けていつの間にか拾った石を投げつける。

だがモルルンの後ろから迫る黒球が体ごと吸い込んで防ぐ。

後ろに跳んで避けた白い人は鉄パイプを縦に一閃、斬撃が跳んだ。

斬撃は黒球の一部を斬るが飲み込まれて消えた。


「めんどくさお前!」

「避けろゴースト」

「いや突っ込むね!」


初対面のお兄さんがアサルトライフルを発砲。

それに合わせてゴーストさんが前を張る。


だが弾丸は平たく変化した黒球に防がれゴーストさんも足を止めた。

ゴーストさんが横に跳ぶ、すると下から小さい黒球。

だが避けた方の地面からも黒球が出てくる。


「この程度のトラップで殺せるかよ」


手を払って風圧で耐空、宙を蹴って位置を変えた。


「おいそこのガキ、テメェ戦えんのか?」

「ホシモチ君、力を貸してほしい」

「いけます、そのためにここにいます」

「いい返事だ。作戦は私が攻める、お前は撃つ」

「いえ、私は自由に動きます」

「あぁガキ...! 雑魚は強い奴に従っとけ、生き残りたかったらな」


話してる私達の横から黒球を走って避ける。

安易に上に跳べば隙を狩られて即死だ。


「ホシモチ君! 君は君で動いてくれて構わない、俺たちの事を利用してもだ!」

「テメェから殺すぞマツバァ」

「俺が最も尊敬するのはモルントルン学長、その人が期待したのが彼女だ。俺はその力を見てみたい」

「そうかよっ!」


また白い人が鉄パイプを振って斬撃を跳ばす。

飛んでくる小さい黒球を叩き斬った。


「スー、作戦はある?」

「......考える」


電話の向こうで銃声が聞こえた。


「...よしっ、モルントルンさん、長いねモルルンでいいや」

「いいよいいよ! 普通のモルルンなら許してくれるよ!」

「普通、そういえばあれの正体を知らないんだっけ」


流石スー、もう敵の正体を掴んでいる。


「あれの正体はモルルンの一つの人格、名はトランプトン。性格は残忍冷酷のクズ。倒し方は無い」

「無いの!?」 

「性格は魂から形成される。モルルンの場合は魂が四つある、だから魔力切れを待つのは無理だよ。単純計算で四倍、魔法を極めた彼女に粘り勝ちは不可能。物理攻撃もあれがあるからキツイでしょ」

「...つまりは?」

「正面突破あるのみ」


やっぱり最後は気合いという訳だ。

踏み込みと踏ん張り、私のダメージを見てみよう。

両足に火傷、恐らく右はレベル3に近いレベルまで進行している。

それに武器も


「武器が貧弱、でしょ。彼を待って」


彼? 誰と思うよりも早く疑問は解決された。


「先輩! これを受け取ってください!」


キンジ君から投げられた銃を受け取る。

青い塗装の銃らしくない銃、ハンマーもスライドも無い。


「テーザー銃だよ、特別性のね。弾速と引き金はSIGのM18に似せておいた。当たれば心臓を止める程の電気を流す」

「それって大丈夫なの?」

「モルルンを助けるには一度完全に意識を奪う必要がある、遠慮しないで」


私はもう一度銃を確認する。

先端に重りを付けて前側に傾く重心。

トリガーガードもデカくて私好み、最高の銃だ。


トリガーガードの部分を咥えて固定、姿勢を下げ一気に加速する。

足のことなんて忘れてしまおう。

こんなにも心が晴れているんだから。


「あいつ突っ込んでるぞ!」

「支援する、お前も走れ」

「なんで私がはっ!この野郎ー!」

「お前が一番後ろだぞゴースト」

「殺す!」


魔力を上に投げて分身五体、発射台一人召喚。

発射、ベレッタも発射だ。

敵の鞭を銃弾の防御に使わせて手数を減らす。


「空を支配するのはこの私だ!」


ある程度の大きさの黒球を空にばら撒かれた。

分身を蹴り避ける、避ける、避ける、避ける!

敵の攻撃を考慮せず予めルートを決めておく事で相手の思考速度に打ち勝つ。

そして黒球の後ろで二手に分かれて避ける。そしてベレッタを発...ジャムった?弾が出ない、なんで!?ベレッタって装弾数15発じゃないの!?

咄嗟にテーザーを撃つが間に合わない! 隙だらけの私に黒球が近づく。グレネードの爆風、起爆まで3秒、間に合わない!


「それはコンパクトだから10発しか入んねんだよガキ!」


横から跳んできた何かで殴られて飛ばされる。

『偽装』グレネード、片方を真っ直ぐ投げ片方を曲線に投げる。

真っ直ぐ投げたのは危なげなく目の前に黒球を出して消滅。


「っ!上から落とすのが本命か!」


敵は黒を纏い目を瞑って爆発を防ぐ。

だが爆発はしない。これが弱点、消滅させてしまう事でどちらが本命か分からなくなる。その迷いが隙だ。


「その程度の厚さなら私でも斬れるよな!」


銀髪の人が撃った銃弾が刃となりその黒を斬り落とす。

続けて私も足に弾丸二発、モルルンはついに体勢を崩した。


私はモルルンの体にテーザー弾を撃ち込んだ。

(あいつなんであの足で動けんだよ、キメェ)

(流石モルントルン学長が見込んだけはある...それにしても何やってるんだこの人は)

(酸欠の人間にダッシュで銃取り行かせるなよ...!)

(電話の声、倒し方が無いとは一体...?)

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