初歩的なことです、兄さん
シャーロックホームズ、学校の図書館に無いんすよね〜
あとホームズ探してたら5分後見つけて懐かしくなりました。
「物語の事象を再演することで同じ結果をもたらす。この世界に存在するシステム、いや、裏技かな。今回の場合、見た目はかなり違ったけど機能したみたいだね」
鹿乃瓦ホシモチの退学届を受理したことで職を失いプライドを傷つけられた哀れな彼。そのプライドの高さから彼が復讐に動くのは知っていた、だから利用させてもらう。
「欲しいものは必ず手に入れる、あらゆる手を全力で尽くして」
そうして彼女はしたり顔でニヤリと笑いました。
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夜の7時、部屋に戻った私は二人が帰った退屈と寂しさを紛らわそうとテレビをつけようとした。机の上のリモコンを手に取り、4のボタンを押す。
すると突然、下手くそなリコーダーのような音が響いた。
「ふわぁ!なみなになにこれ!?」
焦りながらも咄嗟の思いつきで電池を抜くと音が止んだ。
「一体なんだ、てにゃあああ!!!」
モルルンから貰った最後のメロンに虫が集ってる。
おかしい、部屋を出る前に冷蔵庫にメロンを入れたはず!
…待って何この匂い、なんか懐かしい匂いがする。そう、まるで何かが燃えているような、ベッドが燃えているような…
「わお、すっごい燃えてた」
赤く光るマットレスをひっくり返す、すると下側が真っ黒焦げだ。急いで分身を作って消火をする。マットレスの下、板版がホットプレートのようになって熱せられていた。このベッドは元々電動ベッド、リモコンの事を思い出してコンセントを抜くと板版からの熱が止んだ。
「私のシーツとテレビが…」
大切な存在をまた失ってしまった、また、この喪失感だ。
また、手を尽くす事も、抵抗する事も出来なかった無力な自分に、どうしようない苛立ちが湧いてくる。
「はぁ、新しいのに変えてもらおう」
手持ち無沙汰なのが何だか落ち着かなくて、取り敢えず布団とリモコンを変えてもらおうとナースコールの方に歩きボタンを押した。
「あれ、音が……なら…な…」
指先に走る刺激、そして意識は急速に落ちていく。
「まだ……も…」
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正体不明の敵の狙いは、確実に先輩だ。
それがハナメの導き出した答え、なら信じる、俺はこいつのたった一人の兄なんだから。
「…先輩の声が途絶えました」
「盗聴器が役にたったな、流石だハナメ」
「えへっ…えぇ、気になった事はとことんと。見るな、観察しろ、シャーロックホームズ先生の言葉です」
傭兵はクソだ、傭兵は常に命の危険に晒される職業であるが故に、生命保険や健康保険に加入する事が難しい。他にもクレカは作れないし弾薬や薬を自腹で切るなどデメリットがかなり多い。だから傭兵の多くが企業に所属する、傭兵会社は幅広い分野で事業を展開して傭兵をサポートしてくれる。この病院はH&Eが直接運営している大病院、多少の融通も効く。
「グーレス隊長の警察の足止めもそろそろ限界です、ただでさえ国家との関係がひりついている今のこれです。もしホシモチ先輩が拘束されたらどうなるかは、想像に難しくありません」
(お前がやったんだろっ!)
(やってないよ!)
(そうか、だが真実を言うまでこのカツ丼はお預けだな)
(私がやりました!)
……はっ、変な想像をしてしまった、俺らの憧れる先輩はこんな事しない!…はず。
だがこんな事は起こさせない、あのほんの少しだけ食い意地が張っているあの先輩を殺人犯になんてさせない。何としてでも俺たちがこの事件を解決してみせる。
「武器はそのハンドガンだけです、頼らせてもらいますよ」
「ああ、任せろ」
ベレッタ92のコンパクト、本来ならH&E社の敷地内での発砲は違法ではない、だが警察が目をつけられている以上少し自粛する。ハナメは武装せず、俺の愛銃の活躍もお預けだ。
「行きましょう兄さん、先輩の部屋まで走って3分、時間がありません」
「いや、それよりもっといい方法があるぞ」
ベレッタをホルスターにしまい、ハナメを抱っこする。
「えっ、何で急にお姫様抱っこするのお兄ちゃん?」
「お前運動音痴だから、見てるこっちが怖いの」
「だから何で、いや、まさか…待っ」
ハナメを落とさないようにしっかりと抱きしめて、転落防止柵を飛び越える!
ホシモチの日記 5月24日
『男装した雪屋スアレス』
彼女の容姿は銀髪の髪、青い瞳。身長152cm、幼い顔立ち。
普段は見た目通りの可愛らしさとクールさを掛け備えたスーパースー
けれど男装したスーはもう凄かった。この姿を記録できる魔法があったらいいのになぁ
スアレス:カメラ没収!!!嫌がる人を撮影しないこと!!!




