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"お日様の国"

作者: タマネギ

まだまだ、肌寒い朝、

お日様の眩しさが

目の奥に染みた。

晴れた空に出会った。。


国道沿いのカフェで、

朝食を取ろうとした。

行きつけではなくて、

久しぶりに寄った。


散歩の途中だった。

特に何を期待した

わけではなかったが、

嬉しくなった。


カフェの店先に、

鯉のぼりがあった。

ちょうどツツジが

咲く花壇のところ。


鯉のぼりと言っても、

布ではなくて、

風が無くても泳げる。

固い素材のものだった。


日差しがその鯉に触れ、

キラキラとしていた。

少しだけ眺めた。

看板の高さと同じだった。


屋根より高くない

鯉のぼり、だった。

懐かしくもあり、

寂しくもあった。


店に入ると混んでいて、

家族連れが多かった。

子どもの姿もあった。

鯉のぼりどう思ったか。


尋ねはしないが、

もうすぐ子供の日だと

想いながら席についた。

子供の声が聞こえた。


賑やかなそのテーブル、

行儀は良くない。

玉子サンドを食べながら、

ても、子供は大事と思った。


子持ち様とか言う言葉。

国の矛盾や危機が、

深く染み込んている。

それも思った。


大きな真鯉はお父さん、

小さい緋鯉は子供たち、

お母さんはどこだったか。

子供の日はお母さんの日。


子供が生まれないと、

どう考えても国は廃れる。

お日様の国が廃れたら

世界は闇になりそうだ。


どうなれば人々は、

もっと子供を産めるのだろう。

あれこれ思いながら、

朝食は終わっていた。


窓から外を見ていた。

雲が少し出ていた。

子供連れの家族が

店から出て行った。

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― 新着の感想 ―
[一言] いろいろ考えちゃいますよね。
[良い点] 何気ない情景から深いテーマに言葉がうつろう感じが、それも情景描写のように淡々と静かに当てられててよかったです
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