27 事の顛末
あれからわたくしは、ジェイと婚約いたしました。
わたくしの両親もジェイの両親……国王夫妻も、わたくし達の仲睦まじい様子を見て、大変喜んでくださいました。
何より、フリードリヒも彼のご家族も、お祝いを言ってくれました。
婚約は解消となりましたが、わたくしにとって、フリードリヒやその家族の皆さんは、これからも大切な人達です。だから、祝ってもらえてわたくしは本当に幸せでした。
気になるのは、フリードリヒの婚約が決まらないことです。わたくし達の大々的な喧嘩の効果は大きく、まだ学園内では、フリードリヒの悪い噂が収まっていないようで、婚約を決める雰囲気にないのだそうです。
「まあなんとかなるさ」
「フリッツ……」
「政略結婚するには支障はあるかもしれないけどな。……今度はちゃんと、好きな子を口説いて落とすことにするよ」
そう言うフリードリヒは、なんだか晴れ晴れとした顔をしていました。
わたくしはその様子を見て、安心して微笑みました。
そういえば、コジラセーノ卿は転校していきました。
行き先は、平民だけが通う王都一般学園です。
実は、わたくしの両親が、コジラセーノ卿がわたくしに怪我をさせたことを知って激怒してしまったのです。
怒ったお父様達は、コジラセーノ子爵家にわたくしの怪我に関する慰謝料請求を行い、今後彼がわたくしと接触しないよう、留年か退学を迫りました。
要求を受けたコジラセーノ子爵家は、由々しき事態だと思ったのか、長男であるコンスタンタン卿は子爵家の跡取りではなくなりました。
さらに子爵家としては、エイジャー公爵家への誠意を見せるべく、彼を退学させて貴族籍を抜こうとしていたようです。
しかしながら両家の話し合いの結果、彼にもやり直す機会を与えようということになりました。
結果として、王都一般学園に貴族であることを隠して入学したコンスタンタン卿は、問題を起こさず無事に学園を卒業することを条件に、貴族籍に残してもらっているのだそうです。
彼のことはなんとも言い難いですが……頑張ってほしいものです……。




