第83-1話 Day1昼:デジャブですわ
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「まぁ、こんなところね」
薪は炭になり始め、火が安定して燃えているのを確認して私は後ろに下がった。
あとは適当に薪を突っ込み続けるだけで火は持続して燃える。もうそこまで気をつかう必要もない。
「すごいねステラちゃん、こんなこともできちゃうんだね!」
「えぇメメさん、もちろ……ってメメさん!?」
わたしはびっくりして思わず飛び跳ねた。火に夢中になっている間に、いつのまにやらメメがやってきていたらしい。
「どうしましたの?」
「会いに来た!」
「それは私も会いたかったですが……」
「あと、みんなが何かを見ていたから、何かなーって思ったらステラちゃんだったんだー」
「あらいつのまに」
ふと周りを見渡すと、確かに結構の人が集まっていた。
メメのほかにも、よく遊ぶA組の顔ぶれや私のクラスの生徒たち、しまいには遠くから私の担任のセリア先生も見ている。
火が付かずに暇なので、ほぼ唯一点いた火を眺めにきたのだろう。
……ん? とはいえムズムズするな。妙に視線を感じるというかなんというか。
あ、これ、既視感ありですわ!
「なんか女が突然火を付けたぞ?」
「あれってステラ様ではありませんでいて?」
「ステラ様ってあのお嬢様の家の?」
「確か入学時から成績トップを維持しているって噂の」
私がみんなの注目を集めてしまったのだ! いつぞやのテーブルジャンプの時と同じく。
まぁ確かに、突然女がやってきて誰も付けられていない火をつけたらビビるよな。それがフォークとナイフより重いものを持ったことがないお嬢様となれば、なおさらのこと。
「いや、ステラってよくA組のやんちゃ組と遊んでいる女だろ?」
「あー、机の上に飛び乗ったって噂の?」
「メラクをぶん投げたって噂の?」「おいメラクが泣くぞ」
「もしかして、ステラって名前の女、この学年に二人いる?」
訂正。お嬢様とは思われていませんわね。
うん、ひどいな、思えよ。ってかよく考えたらなんで私が訂正しないといけないんだ、おまえらが訂正しろ。ほら、その噂のことをいうと先生がびくびくしているじゃないか、かわいそうに……。
まぁ涙目の先生は置いておきまして。
「ってかいいなー。僕たちのところも火付くかな?」
「お腹空いたよー。うちらの男子たちはダメねー」
「せんせー、火を点けるのきびしいでーす」「ええっとちょっと待ってねー(泣)」
火が付かないから集まってきた生徒たちに、点いた火を見せつけ、料理する様を見せつけるのは少し酷だ。そもそも私たちは小学生低学年で、そこまで我慢強くない。
班で仲良くなるための炊事活動なのに、このままだと早速仲が悪くなってしまうだろう。既にギグシャグしているし。
そうだ! それなら――
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