第81-1話 Day1昼:カレー作るよ
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挨拶も済んだところで、早速本日のスケジュールが開始である。
今日のスケジュールは大きく三つによって構成される。
まずは昼食。それも、今回だけは自炊。親睦を深めるためだろう。
その後に、ちょっとしたレクリエーションがある。
それから、施設内に戻り、寝床の準備をして、夜ご飯を食べて、温泉に入って、就寝、という流れだ。
これにて一日目が終了である。なんだか大切なことを忘れているような……まぁ、いっか。
さぁ、スケジュールの復習も済んだところで、まずはご飯だ!!!!
えぇ、純粋にお腹がすきましたわ。
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炊事場を目指して宿泊棟から少し歩き、川の麓にやってきた。昨日の雨のせいか川は多少荒々しいが、それはそれで大地を感じられて良い雰囲気である。
「今日はみんなでカレーをつくってもらいまーす。カレーが完成したグループは先生のところでパンをもらってくださいねー」
今からグループで作る料理は、東洋の料理『カレー』だ。私はグランの時に食べたことがあるが、ほとんどの生徒にとっては未知の料理だろう。
とはいえ、私も調理法は覚えていない。強いていえば、幾つものスパイスを入れる面倒な工程があった気がするのだが……
「それでは作り方を説明しますよー。といっても、とっても簡単です!まず……」
とはいえ、先生がいうには簡単とのこと。認識の差を埋めるべく、私は黙って聞くことにした。
「材料の中にある黄色と茶色の粉を最後に入れて混ぜてくださいねー」
な、なんと!
適当に野菜を切って、肉も含めてぐつぐつ、最後にこれを混ぜるだけでいいらしい。めちゃ楽!!
話によれば、ピスタ家の持つ会社の一つがこの粉を開発中だということだ。そして今回使う粉は、現在試作中の子ども向けの試作品、要は辛みが少ないものらしい。
いずれこれが工業展開され、簡単に旅先でカレーが食べれる時代になるだと!?
あぁ、時代の進歩ってさいこー! 長く生きてるといいこともあるもんだ! ……いや数年前に既に死んでるけどね。
話は戻して、調理に関する説明を聞いた。
包丁を持ったことがない人だけで包丁を使わないこと、だとか、火をつけるけど服は燃やすなよ、だとか。
わかりきったことだが、メラクとナーコがとくに心配なので、私がよく聞いておくことにして――
「と、いうわけで、早速取りかかりましょう! みなさん、なにかあったら先生を呼んでくださいねー」
ようやく先生の説明は終わり、さっそく作業開始となった。
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まずは作業分担だ。
野菜は適当に切っても食えるが、火は着けられないと完成しない。つまり優先順位は火が上だ。
なので私が火をしたいところだが……無理だろうな。
「まずは作業分担ね。火と野菜に分かれましょうか」
「わかりました。では僕たち男三人が火ですかね?」
そう、これだ。予想通りの反応だった。一応反論してみるか。
「ただ、この料理は火が大事なので、できればそれは私がやりたいのですが」
「? 女は野菜だろ?」
まぁそうなるよなぁ。仕方がない。少し腹は立つが、反論しても無駄だろう。
それにすごく気持ちはわかってしまった。実際、昔の私、グランなら言っていただろうし……いや、というか言ったような気もするし……
因果応報とはこのことなのだろう。後世の自分のためにも、今後の発言には十分気を付けることにした。
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